昨日の参院選投票日は、朝から電話による棄権防止活動、そして夜から今日未明にかけて開票立会人に。勝てば報われるというものですが、厳しい結果になりました。選挙結果についての我が党の見解はいずれ出されるので立ち入ったことは書きませんが、八田ひろ子さんの大量減票は「まさかここまでとは」というのが実感です。応援してくださった皆さんのご期待に沿えず、申し訳ないことです。
また、愛知県選挙区での民主党の票割りのうまさと、自民党の後退には本当に驚きました。
日本共産党の2議席後退は残念な結果ですが、民意を率直に受け入れ、その上で、選挙で訴えた「憲法9条守れ」、「貧困解消」、「増税反対」の政策が少しずつでも実現するように頑張ります。
開票立会人
選挙速報で日本共産党大幅後退を予見させる報道がなされているのを見つつ、8時20分に集合。正直気が重いです。
私は愛知県選挙区の八田ひろ子候補の推薦により、東郷町での選挙区の開票立会人に選任されました。開票立会人の任務は、正確で公正な開票作業がなされているかを見届けることです。主に票の点検を行い、意見陳述をすることができます。
選挙区の開票が先で比例区の開票立会人よりも早く帰宅できました。
幸い、疑問票も少なく、判断に迷うことはほとんどありませんでした。
有効票、無効票とも出揃い、数を確認する段階になりました。私も、束(100票で1束)の数が合っているか、他の陣営の票の束の山に混ざってしまっている束がないか確認しようとすると、選管事務局から「まだです」と止められました。しばらくして決了が宣言されました。「まだ票の束の確認をしていないのに」と思いつつ、「いつ確認させてもらえるのかな」と待っていると、票の束を箱に詰める作業が何時の間にか始められました。あわてて確認を求め、なんとか数の確認をさせてもらえました。私が数を数えていると、どこからともなく「早く終わらせろ」という声が。私は思わず「誰に向かって口をきいている?」と少々乱暴な言葉を発してしまいました。返答はなし。
乱暴な言葉遣いはまずかったと思いますが、なれなれしく横柄な言葉に思わず反応してしまいました。
開票作業が正確に行われているのかを第三者の目で確認するという任務の重要性を考えれば、「早く終わらせ」るのが最優先事項とは思えないので、黙って聞いているわけにはいきませんでした。また党派を代表して開票所にいるという立場からも、一歩も引くわけには行きません。
「数えても変わるわけがないのに」という私語も耳に入ってきました。八田さんの票があまりにも少ないので私が必死で票を出そうとしていると思ったのかもしれませんが、そんな問題ではない。
開票1回につき9000円もの報酬を得て就く開票立会人の任務の重みをないがしろにされたようで、腹立たしい限りです。
票は最後に箱詰めされ、封印されます。開票立会人は選挙管理委員長らとともに割り印をします。ひとたび封印されれば、裁判所の命令がないかぎり、まず開けられることはありません。やたらめったら押せる割り印ではないのです。
非常にもったいない無効票
ある候補者の名前を鉛筆でグシャグシャッと消し、別の候補者の名前を書き直した。ここまでなら良いのですが、「こっちだよ」という意思表示か、改めて書きなおした候補者名を丸で囲っていた。これ、無効票と判定されてしまいました。
私は、「単なる他事記載ではない。意思標示をしっかりしたいという気持ちが汲み取れるので有効にしては?」という意見を述べましたが、「言いたいことは分かりますが、残念ながら判例があるので」という選管事務局の返事。
投票所には消しゴムもあるので、改めたいときには、まず消してください。ちなみに「○○さん」は候補者名に敬称をつけたとみなされ有効ですが、「○○さんへ」と書くと他事記載とみなされ無効です。
明らかな無効票としては候補者名以外の事、例えば選挙区選挙なのに比例代表の候補者名を書いたり、政党名だけを書いたり(候補者名に加えその候補者を公認した政党名を書いた場合は他事記載とみなされず有効です)したものがありました。残念ながら勘違いしたのでしょう。
わざと無効にしようとした意思が現れた票もありました。白票もそうですが、無効票で自分の意思を表示しようという行為(わざわざ投票所まで足を運ばなければできない)は、尊敬に値すると、私は思います。
白票を投じた方にとっては、適切な候補者がいなかったのでしょう。その人には日本共産党の訴えは届いたのだろうか、などと、どうしようもないことを思ってみたりもします。
7月議員報酬