東郷町議会議員 かどはら武志(日本共産党)

連絡先090-1835-5649
kadohara@joy.ocn.ne.jp
白鳥4丁目押草団地

東郷町の水道水は放射能汚染の心配はなさそう

2012年02月26日 | 放射能から住民を守る

 東郷町など4市1町に水道水を給水する愛知中部水道企業団(企業長は萩野日進市長)が、自前の水源も放射能検査を実施し、放射性物質は検出されず、安全が確認されました。

 検査結果はこちらです。http://www.suidou-aichichubu.or.jp/cgi-local/cms/see_more2.cgi?d=2&c=229

 ヨウ素131、セシウム134、セシウム137の3核種について、いずれも不検出(検出限界は1Bq/kg未満)です。

 同水道企業団の水源の94%は愛知県企業庁から買う水で、こちらについては1週間に1回の検査がすでに実施され、安全が確認されています。一方、残りの6%を占める自前の水源(深さ100m前後の井戸、10基)からの水については、検査されていませんでした。

 企業団当局は「福島第一原発の20kmの地下水は汚染されていなかった」http://blog.goo.ne.jp/kadoharatakesijcptogo/d/20110909http://blog.goo.ne.jp/kadoharatakesijcptogo/d/20110909 、「外部との接触はなく、放射性物質の影響はない」http://www.toyoake-maeyama.jp/data1/111230-101532.htmlなどとして、自前の水源の検査をする必要がないとの認識を示してきました。

 しかしこれまでも、まさか、と思えるようなものが放射能で汚染されていたということが次々と起こっており、日本共産党は企業団に対し、自前の水も検査するよう、1月20日に申し入れを行っていました。http://blog.goo.ne.jp/kadoharatakesijcptogo/d/20110909

東郷町周辺では「放射能を知る姿勢」が積極的。あとは給食ですね。

 東郷町は周辺市町に先駆けて独自の放射線量測定を行い、結果を公表しています。http://www.town.aichi-togo.lg.jp/kankyo/hozen/machi_kankyo/kankyo/houshasen/teiki_sokutei.html

 また、東郷町など3市町のごみを処理する尾三衛生組合も、いち早く空間放射線量測定を実施し、焼却灰・飛灰の放射能検査を継続し、結果を公表しています。http://c101m88q.securesites.net/houshanou.htm

 放射線量はいずれも異常な数値は見られず、尾三衛生組合の焼却灰などからもヨウ素131、セシウム134、セシウム137とも検出されていません。

 福島まで遠いからまず大丈夫だろうという考えもあるかもしれませんが、そのような予断を持たず、まず今の状況を把握し公表しようという姿勢は評価できます。

 しかしなぜか東郷町は給食の検査は実施しようとしていません。新年度予算案にも盛り込まれませんでした。教育委員会の「市場に出回っているのは安全と信じるしかない」(教育部長の議会答弁)という姿勢が元にあります。

 豊明市では新年度予算案に、給食の検査をするための機器購入費が計上されました。http://www.toyoake-maeyama.jp/data1/120223-063538.html

 東郷町でも、食の安全確保のために、給食の放射能検査を実施すべきです。

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「原爆と人間展」、最後の日に寄せられていた感想を紹介します

2012年02月15日 | 東郷町
 

2月1日から13日までの約2週間に渡って東郷町民会館で開かせていただいた「原爆と人間展」、無事終了することができました。

 14日、「原爆と人間展」パネルを貸してくれた県庁の健康対策課に、パネルを返却に行きました。そのときに、「原爆と人間展」に寄せられた感想を担当職員にお渡ししました。職員の方は驚いておられましたが、喜んでくださったようです。

 行政の仕事には良いこともあればそうでないこともあるかと思いますが、良い仕事をしてるな、と思えたときに、素直に感想を届けることは大事だな、とその職員のお顔を見て思いました。

 さて、前の記事を書いた時点では3通の感想が寄せられていましたが、その後になってさらにもう1通が寄せられたので、ご紹介します。

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1.原爆と人間展をご覧になっていかがだったでしょうか。
(回答)はだしのゲン(筆者注 中沢啓治さん原作の漫画)で原爆を知りましたが、マンガ以上に、写真や体験した方々の生々しい言葉はとても心にひびきました。
 こんな大変な事があったのに、原爆症と認められないなんて、国は何を考えているのか、無責任に腹が立ちます。

2.原爆や放射能被害についてのご意見はいかがでしょうか。
(回答)40代の私でも知らない事ばかりで、未来の子どもたちに伝えなければならない大切なこ事だと思います。原爆を体験した人が、高齢で亡くなってしまったら、体験談を伝える事ができません。どうかこのような資料を保存して、多くの方々に伝えて欲しいと思います。

3.その他、ご意見があればお書きください。
(回答)学校の授業で伝える事はできないでしょうか。このあたりまえの生活は、多くの犠牲者の上に作られている事を考えて欲しい。今ある健康で平和な暮らしを感謝できる子どもに育ってもらうことが、親の責任だと思います。
 まだ多くの方々が、原爆で苦しんでいると思います。その方々の事を考えると、心が痛みます。何もできない自分がもどかしいです。
 このような機会を持っていただき、どうもありがとうございました。

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 筆跡から、おそらく女性だと思います。一生懸命考えて書かれた文章だと思います。

 

未来の子どもたちのために何ができるかと、多くの方々が模索されていることでしょう。平和について考える機会としてもらえたとしたら、私が県庁からパネルを借りて、町民会館の場所を使わせてもらって、やったことは、決してムダではなかったと思います。

 次はもっと多くの方々に協力してもらえる形でやってみたいと思います。そのときも、よろしくお願いします。

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3月議会でも放射能への対応、エネルギー転換を訴えます

2012年02月14日 | 放射能から住民を守る

 3月議会の日程が決まりました。http://www.town.aichi-togo.lg.jp/gikai/shomu/teireikai/24-1teireikai.html

 今回は昨年4月に改選して以来最多の14人の議員が一般質問をします。

 5日(月)と6日(火)に6人ずつ、7日(水)に2人です。

 私は6日(火)の6番目に一般質問を行います。始まりは午後4時以降になると思います。傍聴にお越しください。

かどはら武志の一般質問項目

1.放射性物質への対応を問う

給食の安全についての考えについて問う。

②昨年3月11日の原子力事故以降、放射線防護の知識の学校及び社会一般への普及・啓発が重要だということは言うまでもないが、今回の事故に対応したものになっているか。

2.再生可能エネルギーの利用促進について

①住宅用太陽光発電システムの設置に対する補助を行うとのことだが、これ以外の策はあるか。

②太陽光パネル設置のための「屋根貸し」が注目されているが、町として推進する考えは。 

③町が負担する電気代の節約につながり、大手電力会社だけに依存することのリスクも避けることができ、自然エネルギーを含め多様な電源を利用できるという利点を持つ「特定規模電気事業者(PPS)」の利用についての考えは。

3.災害時の給水体制について

①愛知中部水道企業団により浄水場から配水場までの水道管の耐震化は進められているが、その先はほとんど進んでいない。本町の災害時の給水体制の現状はどうか。

②日進市やみよし市では100トンの循環式貯水槽を整備しているが、本町の計画は。

4.福祉医療について

①愛知県は2008年4月から「福祉給付金制度」を「後期高齢者福祉医療費給付制度」と名称変更し、従来の対象だった「ひとり暮らしの非課税高齢者」を外し、東郷町もこれに倣った。現在では精神科通院の自立支援医療受給者と、精神障害で診断書による入院への2分の1助成のみである。しかしほとんどの市町村がひとり暮らし非課税高齢者を対象とし続けている。

 高齢者に対する福祉医療制度を充実させる考えは。

②愛知県は昨年8月、高齢者・障害者・子ども・母子家庭等を対象とした4つの福祉医療制度を見直す「行政大綱に係る重点改革プログラム素案」を示し、一部負担金の導入や所得制限の新設・強化、対象者の縮小について検討し、2014年度から見直し後の新制度をスタートさせる工程表を示した。これは東郷町が誇る18歳までの子ども医療費無料化の危機でもある。これについて町議会として昨年12月議会で県に福祉医療の存続・拡充を求める意見書を提出したところである。

 町として県に福祉医療の見直しの中止を求める考えは。

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 以上の4項目について取り上げます。

 なお、日本共産党の中川まさお議員は7日(水)の朝10時からです。(←間違ってました。すみません!)

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町民会館で「原爆と人間展」

2012年02月12日 | 東郷町

 1日から東郷町民会館で「原爆と人間展」をやってます。

Img_4864_2  前から東郷町へは、被爆者団体のみなさんとかが「町として、原爆と人間展をやって」と陳情し、私も一般質問とかで取り上げてきましたが、東郷町はまったくヤル気がありません。

 一揃い6万円ほどの原爆と人間展のパネルを買うお金が惜しいそうです。

 だったら、ということで私が県庁から借りてきて、町民会館の1階のスペースを借りて展示しました。(県庁は保健所とかで展示会をしている。貸し出しもしているので利用させてもらいました。ありがたいことです。http://www.pref.aichi.jp/0000006661.html

 場所代が無料なので助かっています。この点については町に感謝しています。

 場所が狭いので、県が貸してくれる「原爆と人間展」パネルのセットの全部は展示できません。原発事故があった後ということで、放射能被害が分かるものを選びました。また、原爆投下にいたる歴史や、原水爆禁止運動の歴史が分かるものも選びました。

 感想を書いてもらうために用紙を置いたら、今日までに3通の感想をお寄せいただけました。

 紹介します。

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Aさん
1.原爆と人間展をご覧になっていかがだったでしょうか。
(回答)ここで見せてもらって良かったです。戦争、原爆、ぜひこの世からなくしてほしいです。

2.原爆や放射能被害についてのご意見はいかがでしょうか。
(回答)よく現在まで復興し、この幸せな時代につないでもらえたと思います。私ならとてもできそうにありません。

3.その他、ご意見があればお書きください。
(回答)被爆者の方の大変さを思うと、今の自分の幸せに感謝しかありません。ありがとうございます。
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Bさん
1.
(回答)人間は原爆を造る、使うはしてはいならない。世界中へ発信をまだまだ続けねばならない。
2.
(回答)原子力発電の事故とともに生命を永く傷つけるものは人間は無くさねばなりません。
3.
(回答)人間の知、技術でコントロールできると信ずる人たちで爆弾や発電を進めるのは間違いです。
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Cさん
1.
(回答)よく展示できました。ご苦労様です。
米国はソ連に対応しやすいように早く日本を降伏させたかったのか。
日本は犠牲だったのか。
2.
(回答)
悲惨なことだ。二度とないように。
原子力発電も同様だ。
3.
(回答なし)
--------------

 この展示は原子力発電については特に触れていませんが、見る方は意識しないわけには行かなかったようです。

 核分裂を一気に進めるのが原爆、ゆっくり進めるのが原発。どっちも死の灰を生み出し、地球と生命を長期間にわたって傷つけます。

 核兵器の廃絶と原子力発電所の廃炉を願う強い気持ちが伝わってきました。

 原爆と人間展は明日昼までの予定です。

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東郷町が放射線量測定結果を発表―放射能に対する行政の姿勢、評価すべき点と残された問題点

2012年02月05日 | 放射能から住民を守る

 2月1日に東郷町は、町内39箇所の放射線量を独自に測定した結果をホームページに掲載しました。(各施設の平均値)http://www.town.aichi-togo.lg.jp/kankyo/hozen/machi_kankyo/kankyo/housyasen/sokutei-kekka.html

 町の説明によれば、日本の自然放射線量とされる0.17のうち宇宙からと大地からのものを合わせた0.076μシーベルト/時に比べて、町内施設での測定値は半分以下小さい値(0.048~0.075μシーベルト/時)となっています。

 日本共産党東郷町議団の問い合わせに対して担当者は「軒下などで放射線量が高いという話もあったが、実際に測定してみると、そのような傾向があるとは思えなかった。ただし詳しい分析はまだだが。原発事故による放射能汚染の影響は及んでいないと思われる」と話しています。

 東郷町役場環境課の窓口では、各施設の平均値だけでなく、施設内の各地点のデータも閲覧できます。

放射能に対する行政の姿勢
評価すべき点と残された問題点
(日本共産党東郷町議団)

 日本共産党東郷町議団は、全国の自治体が日常的に放射能を測定しなければならない事態に既に入っていると考えています。ここまでは及んでいないだろうとか、このようなケースで放射能汚染はなかったとかの“類推”では全く安心できません。

 日常的に測定を繰り返して、急な変化を見つける努力が不可欠です、その責任を自治体が果たすべきだと考えるものです。その意味で、東郷町のこの取り組みは他の自治体の模範になるものと考えます。

 一方、東郷町の学校・保育園の給食では、教育委員会は、「市場に出回っている食品は安全だと考えられる」(教育部長の議会答弁)という“安全神話”にとらわれ、「“風評被害”を助長する」(教育部長の議会答弁)との理由から食材の産地の公表も行っていません。

 町内施設の放射線量測定では、“大丈夫に決まっている”などという憶測にとらわれることなく実際に測定し、数値も積極的に公表しました。同様に給食の食材についても、食材ごとの産地の公表と、せえて疑わしい食材については放射能検査を行い数値を公表するなど、住民の判断材料を提供すべきです。

 行政には、放射能について可能な限り状況を把握し、住民に知らせるという姿勢が必要です。町内施設での放射線量測定は大きな一歩でした。この姿勢があらゆる分野で生かされるべきです。

--追記------------

 2段落目を修正しました。下線部分が書き換えたものです。

 書き換え前の「日本の自然放射線量とされる0.17μシーベルト/時」とは、今回の測定対象である宇宙からの放射線量と大地からの放射線量を合わせた物に、食物からの放射線量と吸入による放射線量が加わった数値でした。

 比較の対象が間違っているので

「日本の自然放射線量のうち宇宙からと大地からのものを合わせた0.076μシーベルト/時に比べて、町内施設での測定値は小さい値(0.048~0.075μシーベルト/時)となっています。」

と訂正させていただきます。

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