18日に私が行った一般質問のうち、「道の駅」について取り上げた部分を紹介します。これまでの進め方について井俣憲治町長は「進め方に丁寧さを欠いた」と答弁しました。
(写真 道の駅予定地候補とされている農地付近。左に国道153号、奥は和合ゴルフ場)
質問の冒頭で私は、井俣町長の「道の駅完全見直し」という公約について触れ「この公約は日本共産党が考える白紙撤回に限りなく近いものと考え、他の政策についても一致点が多いと考え、先の町長選挙では井俣氏を自主的に支持した」と5月の町長選挙での日本共産党の立場を説明した上で、「政治的な立場や考え方の違いがあっても、住民のためになる一致点があれば、共同を進める」という日本共産党の方針を紹介し、「井俣町長が今後4年間、公約実現に手腕を発揮することを期待するとともに、日本共産党としても、議会の内外で、住民の皆さんと協力しながら、町政の発展に尽くす」と決意を表明しました。
「道の駅」の進め方の問題点
門原 町長は、道の駅設置の検討のプロセスにおける情報開示の重要性について述べた。私は、これまでのプロセスの中では、とりわけ、「民間提案の公募」の中で問題があったと考える。その募集要項には「提出された提案書及び提案者の企業名については原則非公開」と書かれている。更に「民間提案評価委員会」の審議内容が非公開とされた。こうした進め方が、公共事業ついての住民への説明責任という観点が欠けていたのではないかと考えるが、町長の見解は。
町長 情報開示は住民が判断するために重要だが、案件によっては事業者の戦略的な申し出もあり難しいこともある。ただ、大切なのは行政が目的と効果を説明することだと思う。
門原 「道の駅」の規模がパブリックコメントで示されたときは0.8ヘクタール、候補地の決定時では2ヘクタール、「民間提案の公募」では上限4ヘクタールと膨らむ一方、事業費と国からの支援は概算すら示されず、(選挙前に)いろいろな情報が飛び交った。町長は推定40億円と言い、これに対し8億~10億円という0.8ヘクタールという規模を想定した場合の数字を示した反論があり、さらにある候補者が「本町が参考にした道の駅は18億円」との発言をしたとの報道もあった。
そして3月末の予定だった基本計画の策定が6月末に延期され、そして基本計画の素案を示す予定だった5月15日に予定されていた第5回道の駅検討委員会(注)―ここでは規模、事業費、国の負担、運営手法、ランニングコストが示されるはずだった―が、中止された。結局、示すべきことが示されなかったのでは。
町長 5月15日の前に町長選挙が起こってしまい、道の駅が大きな争点となることもあり、止めざるを得なかったのだと思う。民間事業者だけでなく関係諸団体とも話し合ってることでもあり、相手の理解を得る努力をしながら開示できることは開示したい。
進め方に丁寧さを欠いていたのだと思う。
門原 これまでランニングコストについて(民間事業者の)独立採算だから大丈夫との答弁があった。運営事業者が破綻するリスクを指摘しても、そうならないようにするとの答弁がされ、民業圧迫の可能性を指摘したら、商工会の代表にも意見を聞いているとだけ答弁。どれも住民に理解される材料がなかったと思う。井俣町長は、前町長が作った施政方針について基本的に踏襲する(別の議員への答弁)とのことだが、施政方針の「道の駅について補正予算を組む」というのは撤回すべきではないか。
町長 基本的に施政方針を踏襲するが、道の駅についてはストップし町民の意見を聞いてから判断する。
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「トップダウンではなく住民の意見を聴き決める」
一般質問では井俣町長が選挙で訴えた「道の駅完全見直し」に議論が集中しました。
町長は「道の駅の優先順位は低い」と述べつつ、今後については「可能な限り情報を開示した上でタウンミーティングなどで住民の意見を聴き、決断する」と述べました。これに対し「選挙で支持されたのだからタウンミーティングなど不要では?」との質問がありましたが、町長は「トップダウンの手法が良いとは思わない」と応じました。
また町長は、タウンミーティングなどの時期については「これまで協力してくれた事業者(名鉄レストラン株式会社など3者)、道路管理者などの関係者の理解を得るための時間が必要」とし、慎重な検討が必要だと強調しました。
なお、タウンミーティングについて町長は「前町長が途中でやめた『なんでも懇談会』を復活したい」と述べ、その最初のテーマが道の駅建設の是非という考えを明らかにしました。
注)私の発言に誤りがありました。
5月15日に予定されていたのは「第8回道の駅検討委員会」でした。会議規則にもとづく発言訂正願を議長に提出しました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/31/7c/f16eed7c0e15c9d0c33759e5034e4e17.jpg)
質問の冒頭で私は、井俣町長の「道の駅完全見直し」という公約について触れ「この公約は日本共産党が考える白紙撤回に限りなく近いものと考え、他の政策についても一致点が多いと考え、先の町長選挙では井俣氏を自主的に支持した」と5月の町長選挙での日本共産党の立場を説明した上で、「政治的な立場や考え方の違いがあっても、住民のためになる一致点があれば、共同を進める」という日本共産党の方針を紹介し、「井俣町長が今後4年間、公約実現に手腕を発揮することを期待するとともに、日本共産党としても、議会の内外で、住民の皆さんと協力しながら、町政の発展に尽くす」と決意を表明しました。
「道の駅」の進め方の問題点
門原 町長は、道の駅設置の検討のプロセスにおける情報開示の重要性について述べた。私は、これまでのプロセスの中では、とりわけ、「民間提案の公募」の中で問題があったと考える。その募集要項には「提出された提案書及び提案者の企業名については原則非公開」と書かれている。更に「民間提案評価委員会」の審議内容が非公開とされた。こうした進め方が、公共事業ついての住民への説明責任という観点が欠けていたのではないかと考えるが、町長の見解は。
町長 情報開示は住民が判断するために重要だが、案件によっては事業者の戦略的な申し出もあり難しいこともある。ただ、大切なのは行政が目的と効果を説明することだと思う。
門原 「道の駅」の規模がパブリックコメントで示されたときは0.8ヘクタール、候補地の決定時では2ヘクタール、「民間提案の公募」では上限4ヘクタールと膨らむ一方、事業費と国からの支援は概算すら示されず、(選挙前に)いろいろな情報が飛び交った。町長は推定40億円と言い、これに対し8億~10億円という0.8ヘクタールという規模を想定した場合の数字を示した反論があり、さらにある候補者が「本町が参考にした道の駅は18億円」との発言をしたとの報道もあった。
そして3月末の予定だった基本計画の策定が6月末に延期され、そして基本計画の素案を示す予定だった5月15日に予定されていた第5回道の駅検討委員会(注)―ここでは規模、事業費、国の負担、運営手法、ランニングコストが示されるはずだった―が、中止された。結局、示すべきことが示されなかったのでは。
町長 5月15日の前に町長選挙が起こってしまい、道の駅が大きな争点となることもあり、止めざるを得なかったのだと思う。民間事業者だけでなく関係諸団体とも話し合ってることでもあり、相手の理解を得る努力をしながら開示できることは開示したい。
進め方に丁寧さを欠いていたのだと思う。
門原 これまでランニングコストについて(民間事業者の)独立採算だから大丈夫との答弁があった。運営事業者が破綻するリスクを指摘しても、そうならないようにするとの答弁がされ、民業圧迫の可能性を指摘したら、商工会の代表にも意見を聞いているとだけ答弁。どれも住民に理解される材料がなかったと思う。井俣町長は、前町長が作った施政方針について基本的に踏襲する(別の議員への答弁)とのことだが、施政方針の「道の駅について補正予算を組む」というのは撤回すべきではないか。
町長 基本的に施政方針を踏襲するが、道の駅についてはストップし町民の意見を聞いてから判断する。
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「トップダウンではなく住民の意見を聴き決める」
一般質問では井俣町長が選挙で訴えた「道の駅完全見直し」に議論が集中しました。
町長は「道の駅の優先順位は低い」と述べつつ、今後については「可能な限り情報を開示した上でタウンミーティングなどで住民の意見を聴き、決断する」と述べました。これに対し「選挙で支持されたのだからタウンミーティングなど不要では?」との質問がありましたが、町長は「トップダウンの手法が良いとは思わない」と応じました。
また町長は、タウンミーティングなどの時期については「これまで協力してくれた事業者(名鉄レストラン株式会社など3者)、道路管理者などの関係者の理解を得るための時間が必要」とし、慎重な検討が必要だと強調しました。
なお、タウンミーティングについて町長は「前町長が途中でやめた『なんでも懇談会』を復活したい」と述べ、その最初のテーマが道の駅建設の是非という考えを明らかにしました。
注)私の発言に誤りがありました。
5月15日に予定されていたのは「第8回道の駅検討委員会」でした。会議規則にもとづく発言訂正願を議長に提出しました。