東郷町議会議員 かどはら武志(日本共産党)

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「道の駅の進め方に丁寧さを欠いた」と町長 日本共産党の門原武志議員の質問への答弁で(18日)

2018年06月27日 | 日記
 18日に私が行った一般質問のうち、「道の駅」について取り上げた部分を紹介します。これまでの進め方について井俣憲治町長は「進め方に丁寧さを欠いた」と答弁しました。
(写真 道の駅予定地候補とされている農地付近。左に国道153号、奥は和合ゴルフ場)
 質問の冒頭で私は、井俣町長の「道の駅完全見直し」という公約について触れ「この公約は日本共産党が考える白紙撤回に限りなく近いものと考え、他の政策についても一致点が多いと考え、先の町長選挙では井俣氏を自主的に支持した」と5月の町長選挙での日本共産党の立場を説明した上で、「政治的な立場や考え方の違いがあっても、住民のためになる一致点があれば、共同を進める」という日本共産党の方針を紹介し、「井俣町長が今後4年間、公約実現に手腕を発揮することを期待するとともに、日本共産党としても、議会の内外で、住民の皆さんと協力しながら、町政の発展に尽くす」と決意を表明しました。

「道の駅」の進め方の問題点
門原 町長は、道の駅設置の検討のプロセスにおける情報開示の重要性について述べた。私は、これまでのプロセスの中では、とりわけ、「民間提案の公募」の中で問題があったと考える。その募集要項には「提出された提案書及び提案者の企業名については原則非公開」と書かれている。更に「民間提案評価委員会」の審議内容が非公開とされた。こうした進め方が、公共事業ついての住民への説明責任という観点が欠けていたのではないかと考えるが、町長の見解は。
町長 情報開示は住民が判断するために重要だが、案件によっては事業者の戦略的な申し出もあり難しいこともある。ただ、大切なのは行政が目的と効果を説明することだと思う。
門原 「道の駅」の規模がパブリックコメントで示されたときは0.8ヘクタール、候補地の決定時では2ヘクタール、「民間提案の公募」では上限4ヘクタールと膨らむ一方、事業費と国からの支援は概算すら示されず、(選挙前に)いろいろな情報が飛び交った。町長は推定40億円と言い、これに対し8億~10億円という0.8ヘクタールという規模を想定した場合の数字を示した反論があり、さらにある候補者が「本町が参考にした道の駅は18億円」との発言をしたとの報道もあった。
そして3月末の予定だった基本計画の策定が6月末に延期され、そして基本計画の素案を示す予定だった5月15日に予定されていた第5回道の駅検討委員会(注)―ここでは規模、事業費、国の負担、運営手法、ランニングコストが示されるはずだった―が、中止された。結局、示すべきことが示されなかったのでは。
町長 5月15日の前に町長選挙が起こってしまい、道の駅が大きな争点となることもあり、止めざるを得なかったのだと思う。民間事業者だけでなく関係諸団体とも話し合ってることでもあり、相手の理解を得る努力をしながら開示できることは開示したい。
 進め方に丁寧さを欠いていたのだと思う。
門原 これまでランニングコストについて(民間事業者の)独立採算だから大丈夫との答弁があった。運営事業者が破綻するリスクを指摘しても、そうならないようにするとの答弁がされ、民業圧迫の可能性を指摘したら、商工会の代表にも意見を聞いているとだけ答弁。どれも住民に理解される材料がなかったと思う。井俣町長は、前町長が作った施政方針について基本的に踏襲する(別の議員への答弁)とのことだが、施政方針の「道の駅について補正予算を組む」というのは撤回すべきではないか。
町長 基本的に施政方針を踏襲するが、道の駅についてはストップし町民の意見を聞いてから判断する。
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「トップダウンではなく住民の意見を聴き決める」
 一般質問では井俣町長が選挙で訴えた「道の駅完全見直し」に議論が集中しました。
 町長は「道の駅の優先順位は低い」と述べつつ、今後については「可能な限り情報を開示した上でタウンミーティングなどで住民の意見を聴き、決断する」と述べました。これに対し「選挙で支持されたのだからタウンミーティングなど不要では?」との質問がありましたが、町長は「トップダウンの手法が良いとは思わない」と応じました。
 また町長は、タウンミーティングなどの時期については「これまで協力してくれた事業者(名鉄レストラン株式会社など3者)、道路管理者などの関係者の理解を得るための時間が必要」とし、慎重な検討が必要だと強調しました。
 なお、タウンミーティングについて町長は「前町長が途中でやめた『なんでも懇談会』を復活したい」と述べ、その最初のテーマが道の駅建設の是非という考えを明らかにしました。

注)私の発言に誤りがありました。
5月15日に予定されていたのは「第8回道の駅検討委員会」でした。会議規則にもとづく発言訂正願を議長に提出しました。

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門原武志、井俣町長に「道の駅完全見直し」など公約実現を求め質問します(6月18日)

2018年06月14日 | 日記
18日(月)に日本共産党の門原武志が行う一般質問の項目は以下の通りです。

1 「道の駅完全見直し」について
⑴ 「道の駅整備の優先順位は低い」の意味について伺う。
⑵ 道の駅の必要性について認識を伺う。
⑶ これまでの進め方の問題点について伺う。
 プロセスにおける情報開示の重要性について述べられたが、民間提案の公募で募集要項に「提出された提案書及び提案者の企業名については原則非公開」とし、更に「民間提案評価委員会」の審議内容を非公開としたことに、公共事業ついての住民への説明責任という観点が欠けていたのではないか。


(写真は「広報とうごう」5月号に掲載された道の駅建設についての記事)

2 学校教室へのエアコン設置について
⑴ 必要性についての認識を伺う。
⑵ 実現する時期について伺う。

3 介護保険料の負担軽減について
⑴ これまで町は国が示した原則に従い、 一般財源投入による介護保険料の減免をしない考えを示してきた。このことについて、町長の見解を伺う。
⑵ 負担軽減の方法は、保険料率の引き下げか。それとも低所得者向けの減免か。
⑶ 所信表明では実施時期について具体的な提示はなかった。現在の介護保険料は平成30年3月策定の第7期東郷町高齢者福祉計画に沿ったものだが、第7期の途中でも実施する考えか。それとも次期計画策定まで先送りするのか。

4 公正で開かれた町政について
⑴ 4月に開かれた前町長の記者会見に特定の報道機関しか入れなかったことについて
① 記者会見の案内を出した対象は。
② ある報道機関の記者は会見場への入場を拒まれた。なぜ拒んだのか。
③ 今後は、全ての報道機関のみならず、町政に関心を寄せる住民にも参加してもらえるようにする考えは。
④ 「情報開示を推進し、町民の皆様の声を聴きつつ」という町長の立場からの、記者会見についての所見を問う。

⑵ 町が出資した法人における政治活動・法人の構成員による選挙運動について町長の見解を求める。

5 役場の1階受付と電話受付について
 なぜ女性だけなのか。

6 保育について
⑴ 希望する園ではないとか、きょうだいで同じ園に通わせたいなどの理由で入園を見合わせ「自己都合」などとして待機児童にカウントされない「隠れ待機児童」の解消について伺う。
⑵ 放課後児童クラブの待機児童の解消について伺う。
⑶ 土日祝日の保育実施と待機児童・「隠れ待機児童」解消との優先順位は。

7 上城保育園・諸輪保育園・東郷町老人憩の家の跡地の有効活用について
 貴重な土地を町民のために活用すべきではないか。
① 高齢者の皆さんが集える場所づくりについて「老人クラブ連合会さんをはじめ皆様のご意見に耳を傾け、高齢者の皆様とともに考え」るとのことだが、町長は東郷町老人憩の家跡地などの活用はどのように考えるか。
② 町長は「市街化区域に新たに公園を設置することは現実には大変困難であることも認識」され、新たな施策をご提案されたが、現実に市街化区域内にある貴重な町有地である上城保育園跡地を3分の2も売却する方針は撤回すべきではないか。


8 役場と東郷町施設サービス株式会社の職員が始業前に体操していることについて
⑴ 目的について伺う。
⑵ 業務として行っているのか。
 
(各議員の一般質問通告書は東郷町議会のホームページ http://www.town.aichi-togo.lg.jp/gikai/shomu/teireikai/30_2teireikai.html に掲載されています。ご覧ください。なおここで紹介した門原武志の一般質問項目は、8日の町長所信表明後に追加通告した内容を反映したものであり、議会ホームページでの掲載内容と異なる場合があります。)
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井俣憲治町長の所信表明

2018年06月14日 | 日記
 日本共産党が自主的に支持した井俣憲治町長が当選後はじめての議会(6月8日)で所信表明演説を行いました。井俣氏が選挙で訴えた政策について述べています。議員たちに事前に配布された原稿があるのでご紹介します。
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 5月20日執行の東郷町長選挙により町民の皆様の熱いご支援を賜り、東郷町長に就任させて頂きました井俣憲治です。6月議会開会にあたり私の所信を表明させて頂き、議員各位並びに町民の皆様のご理解とご協力を賜りたいと存じます。

 東郷町を含めた尾張東部地域は、少子高齢化が社会問題化している中でも数少ない人口流入地域であることは皆様ご存じのとおりであります。しかしながら、この東郷町においても、セントラル開発による人口流入を考慮しなければ平成32年には人口のピークを迎え、その後人口減少が予想されています。時代の転換点を前に、東郷町においても時代に応じた変化が必要であると考えております。

 進化論で有名なチャールズダーウィンはこう話しています。
 自然淘汰とは有用でさえあればいかに小さなものであっても保存されていく、という原則である、と。
 そして皆さま、ご存じのとおりの言葉、唯一生き残ることが出来るのは、変化できるものである、と述べられています。

 今、転換点を迎えようとしている東郷町において、町民にとって有用であるよう、そして時代に応じた変化をしていかなければならないこのタイミングで町政のかじ取りを付託されましたことは、町民の皆様の「時代に対応した変化への期待」であり、本当に必要なものか否かの判断を町民の皆様がされ、その声をまさに有用とするべく、取り組んでいく覚悟でございます。その職責の重さに対し、町民の皆様の想い、子ども達の未来への想いを糧に努力、実現してまいります。

 本当に必要なものを、町民の皆様の暮らしに、子育て世代に、そして高齢者の皆様の幸せのために投資していきつつ、透明性高く皆様の声をくみ取り、町政を進めていくことこそが肝要であると考えます。私はこの点をもとに皆様方に方針をお示しし、たくさんのご支持を頂戴いたしましたので、それらの概要について述べさせていただきます。

 まず、1点目、道の駅建設についてであります。
 先の町長選挙でも大きな争点となったと存じますが、現在、私たちの東郷町において「道の駅」の建設が本当に皆様方にとって有用であるのか、また時代の変化に対応したものであるか考慮した場合、私はその建設の優先順位は極めて低いものと考えております。この件につきましては、多くの町民の皆様のご支持を受けたものと考えております。プロセスにおける情報開示の重要性を改めて痛感しておりますが、何より町民の皆様にとって道の駅建設はその有用性を認めることが出来なかったのだと考えております。道の駅建設、維持管理にかかる経費が及ぼす本町財政への影響、負担の大きさ、そして全国の多くの道の駅が赤字であることを理由に道の駅というビジネスモデルへの懐疑を町民の皆様がお持ちになられたのだと考えます。いま一度原点に戻り皆様の声を聞く手段を講じてまいりたいと考えております。

 次に高齢者に優しいまちづくりについてです。
 高齢者の皆様の主な収入源である年金は、今後大きく増額されることは想定されていないのは皆様ご承知のとおりであります。そのような中、社会保障費の負担について毎年増加せざるを得ない状況が本町においても続いてまいりました。このことは年金生活をされている高齢者の皆さんの可処分所得が年々減少していることを意味しており、このことを心配されている皆さんのご不安を少しでも軽減していく事こそがいま求められているものと存じます。

 そのような中で、介護保険料負担の軽減を図ってまいりたいと存じます。一般会計の繰り入れについては、国保への繰り入れと違い、65歳以上の全ての方が負担される社会保障費であり、町民の皆様にもご理解いただけるものと確信しております。

 また、高齢者の皆様の病院での初診料無料化を実現させたいと考えております。具体的には後期高齢者の皆様の初診料から無料化していき、推移を見つつ拡大できればと考えております。高齢者の皆様が軽微な症状のうちに病院を受診することにより重篤化することを回避するためのものです。これにより高齢者の皆様の健康に対する意識も大きくなると期待し実施していくものであります。

 次にタクシーチケット配布事業であります。すでに実施している事業ではありますが、現在の方法からの改善であります。現在の500円券を1回1枚を上限にするのではなく200円券を1回あたりの制限をなくし利用してもらおうとするものであります。同様なタクシーチケットを妊産婦さんにも配布し、産科のない東郷町において健診や乳児を連れての買い物等に活用していただこうとするものであります。年間に出生する子どもの数は本町においては400人ほどであり、妊娠・出産時の交通不安の解消を目的としたものであります。順次拡大しつつ展開してまいりたいと存じます。

 そして、高齢者の皆さんが集える場所づくりについてであります。老人クラブ連合会さんをはじめ皆様のご意向に耳を傾け、高齢者の皆様とともに考えてまいりたいと考えております。

 次に子育て世代に優しく、についてであります。
 現在、本町の小中学校の普通教室にエアコンが設置されていないのは皆様ご存じのとおりであります。昨今の夏の暑さは40年前50年前とは比較にならない状況であります。多くの皆様からの要望もあり、町内全小中学校の教室にエアコンを設置すべく早急に対応してまいりたいと存じます。

 子ども医療費に関しましては社会人を含めた18歳以下の完全無料化を進めてまいりたいと考えております。中学校を卒業し、就職された18歳以下の子ども達にも医療費無料化の恩恵を広げようとするものであります。給付の方法については検討が必要ではありますが、就職の理由が家庭の経済的事由であるとすれば早急に対処すべき問題であり、多くの皆様方のご理解が得られるものと考えております。

 学校給食につきましては、安全な食材で日本一おいしい給食を目指してまいりたいと考えております。現状の給食も給食センターの職員の皆さんのご尽力により美味しいと評価されておりますが、身近な食材となる地産地消食材の割合を増やしていきたいと考えております。給食に使用する食材についても引き続き、あらゆる面から慎重に選定し、安全性の確保に十分、配慮してまいりたいと考えております。
また、給食費については公費負担額を徐々に増やし最終的には半額にしたいと存じます。ご家庭の経済格差が広がる中、少しでもその負担を軽減してまいりたいと考えております。本事業の導入は段階を踏みながら進めてまいりたいと考えております。

 そして土曜日曜祝日における保育の実施であります。
 ご存じの通り、この地域はトヨタ系をはじめ自動車関係企業にお勤めの方が多く、それら企業の多くは祝日勤務の実態があります。そういった実態を直視し他にも土曜日曜に営業をしている事業所にお勤めの方のお子さんの保育を確保する必要性に着目したものであります。必要数を精査し、ニーズを把握しながら実施の方向を探ってまいります。

 最後に暮らしに優しく、についてであります。
 現在運行されている巡回バスについて大きく見直し、必要なところへは手厚く、また、赤池地区や藤田保健衛生大学病院への乗り入れを目指してまいります。逆に利用頻度の少ないコースについては全面的な見直しのもと、呼び出しタクシーつまりオンデマンド式の移動手段を構築してまいりたいと考えております。具体的には8時から19時の間に1~2台のタクシーをチャーターし、バス停留所までお届けする仕組みを構築してまいりたいと考えております。停留所の位置については既存の個所から皆様のニーズをとらえた個所に設置しなおし、運用してまいりたいと考えております。費用面については巡回バスの運行を見直した経費を充てるもので実施してまいりたいと考えております。


 渋滞をなくす道路整備についてであります。プライムツリー赤池の建設オープンに伴い、白土地区から赤池周辺への道路及び県道名古屋岡崎線、同じく諸輪名古屋線における朝夕の渋滞は大変厳しいものがあります。今後、ららぽーとがオープンするとなればその影響はさらに大きくなることが予想されます。これまで和合ケ丘新池線の一部のみにしかその対策が講じられておりませんでしたが、何らかの対応が必要となることは火を見るよりも明らかであります。渋滞による影響は子ども達の通学路の安全に影響を及ぼすとともに、ジャストインタイムで商品を納入すべき事業者さんに大きな影響を及ぼします。右折帯・左折帯の設置など出来得るものから着手して参ります。

 ボール遊び、グラウンドゴルフができる広場づくりであります。本町の町民一人当たりの都市公園面積は、法令で定められている標準の面積を下回っており、不足しているという現状であります。町内を見渡してみてもボール遊びができる公園はほんの一部にすぎません。また老人クラブの皆さんが楽しんでいらっしゃるグラウンドゴルフについても十分なスペースがあるとは言い切れないものがあるのはご存じのとおりであります。とは言え今から市街化区域に新たに公園を設置することは現実には大変困難であることも認識しております。そこで、市街化区域に隣接する市街化調整区域において空いている土地及び耕作をやめてしまった農地について町で借り受け広場へとしていきたいと考えております。その広場については、外周をさくら等を植え皆が集える広場であり、災害時には一時避難できる箇所、仮設住宅の設置ができる個所としての活用を検討するものであります。年数をかけ住民の皆様の声を聞きながら進めてまいりたいと考えております。

 最後に税収確保のための企業支援、誘致であります。本町単独の企業支援策として、本年度中にも中小企業を支援する条例の策定に入りたいと考えております。また諸輪東部地域は三好インターからすぐの立地であり、大変ポテンシャルの高い地区であります。現在も多くの引き合いがありますが、そのポテンシャルの高さと都市計画道路日進三好線の開通を目指した県等への働きかけにより付加価値を高めた展開につなげるべく進めてまいりたいと考えております。

 今後、職員一丸となり、良質な行政サービスの提供に全力で務めつつ、情報開示を推進し、町民の皆様の声を聴きつつ東郷町の発展及び町民の暮らしの充実のために邁進し、町政運営をしてまいる所存であります。
議会の皆様と町民の皆様の深いご理解とご支援ご協力を賜ります様心からお願い申し上げまして私の所信表明とさせていただきます。
よろしくお願い致します。
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