昨日(4日)の午前、豊田市で開かれた「放射能に不安を感じる人たちの井戸端会@豊田市」に出席させていただきました。60人ほど(お母さんと一緒に来た子ども・赤ちゃんも含めてそれぐらい?)が出席し、大盛況でした。
この会には私とともに日本共産党の坂林たくみ日進市議も出席しました。また地元からは無所属の岡田耕一豊田市議と、2月の県知事選に自民党推薦で立候補した重徳和彦氏が出席しました。
この会は豊田市と東郷町のお母さんたちが企画したもので、放射能の恐ろしさ(外部被曝と内部被曝、染色体異常などチェルノブイリで起きたこと)を伝えるスライドによる報告の後、豊田市や東郷町の学校給食の放射能対策などについての報告がありました。
また、被災地からのがれき搬入問題に取り組んでいる男性からの報告もありました。
「不安がってるのはわたしだけじゃなかった」
この会では、報告だけではなく、会場にいた全出席者が発言し、放射能や原発への思いを語りました。次のような意見がありました。
- 周りに関心がある人が少ない。「がれきも全国で助け合わないとダメだ」と友人に言われた。関東の友人に「心配だね」とメールしても「あんまり気にしてもねぇ…」と言われた。東郷美化センターが近いのでがれき搬入が心配(日進市の女性)
- ママ友とも話しにくい(豊田市の女性)
- チェルノブイリのときもっと原発に反対しとけばよかった。田舎だけどみんな原発はゴメンだと言ってる。世の中は変えられる(豊田市の男性)
- 周りから気にしすぎと言われて不安だったけど、今日、来てよかった(豊田市の女性)
- ネットでこの会を知った。食べ物に気を使ってる程度。洗濯物が心配(名古屋市西区の女性)
- 食材に気をつけている。市主催のサイエンスカフェに行ったが、暫定規制値で安全だと強調していて失望した。議員に働きかけ、請願に取り組みたい(岡崎市の女性)
- 家族や友人と放射能の心配事を話しにくい。暫定規制値がずっと続くのか、心配(豊田市の女性)
- 給食が心配。給食センターの人は「産地公開は風評被害につながる」と公開を拒否(刈谷市の女性)
- 市長に手紙を書いた。回答待ち。(豊田市の女性)
- 給食の牛乳を飲ませるのをやめている。でも弁当を作るところまではやってない(豊田市の女性)
- 豊田市ががれき処理をするという清掃工場の近くに住んでいる。不安(豊田市の女性)
- 今年は愛知県産の食材は大丈夫だと思うけど、汚染された腐葉土が売っていたから来年は心配。日進市の福島県産花火の打ち上げ中止問題は、まず測って公表することをしない政府の責任。市民を分断させる動きがあるけど、ささいなことで喧嘩しないで(豊田市の女性)
- 病院で働いていた。妊娠中は放射線を扱う現場に近づくなと言われた(豊田市の女性)
- 原発をなくしたい。子どもの未来が不安。原発さえなければ…。核の恐ろしさを伝えたい(豊田市の女性)
- 事故までは無関心だった。自分が動かないと変わらないと思った(豊田市の女性)
- がれき受け入れについて市役所に問い合わせたら「要請があれば考える」と回答(春日井市の女性)
- こういう場はありがたい。今日ここに来るまで私が過敏反応では、と思ってた(豊田市の女性)
- 国が信用できない。本当のことを知りたい(豊田市の女性)
- 周りに話しても「国が大丈夫と言ってるし」と言われる。どうしたら行政が本気で動いてくれるのか(大府市の女性)
- 暫定規制値は信用できない(豊田市の女性)
- 子どもが外でどんぐりとか土とかをさわって口に入れる。それが安心してできないのが悲しい(豊田市の女性)
- 事故まではテレビの影響で原発は安全と信じてた。医療関係なので外部被曝に気を使っていた。幼稚園が牛乳を中止してくれたのに、学校はそのまま。まず知ってもらえるように動きたい(岡崎市の女性)
- がれき問題で行政や議員に働きかけている。手紙を80通出した。結構返事が来る。幼稚園の給食の産地公開、一人だけで働きかけたけど、できた。主婦だからできる(あま市の女性)
- 大人の責任だと思う(豊田市の女性)
不安に思ってるけど、その思いを共有できないでいる人たちの多さに驚きました。同時に、集まれば元気になれる、ということも思いました。
すでにいろいろ動いてる人も、これからできる範囲で頑張ろうという人も、思いを実現するために協力できれば素晴らしいことです。
私も発言させていただきました
私は「がれき搬入問題も、給食の安全も、不安に思った人から連絡があり、そして会って話す中で、認識を深め、議会で取り上げることができました。議員や行政に働きかけるのは、初めての人には勇気が必要かもしれませんが、ちょっとした勇気で、問題を知らなかった人も問題が認識できるようになります。それと、私が議会で取り上げたからといって、状況がすぐに変わるわけではありません。粘り強く行政に働きかけてください」とお願いしました。
また、「署名に取り組みたいが、本当に役に立つのか、有効な数はどれほどか、など聞かれるが」との質問には
「私も子育て支援などで、署名運動にも協力してきたが、何回も議会で否決されてきた。それでもいろいろ実現してきた。有効な数というのはないけど、たくさん集めるのは意味がある。雰囲気が変わるし、集める中で署名の目的を話せば、問題を知らない人にも知ってもらえる。集める過程が大事」と回答しました。
この質問には岡田豊田市議も「行政にも働きかけてほしい。私ひとりで議会で取り上げても、それは議員が心配してるだけでしょ、で済まされる」と述べました。私も同感です。
日本共産党の坂林たくみ日進市議は、花火問題に関連して「日進市の対応は、住民の安全を守るという立場があれば、あれほど二転三転することはなかった。日進市も給食食材の検査を必要ないと言っているが、同根の問題と思う」と述べました。
少しでも不安なこと、わからないことがあれば、町役場などに気軽に問い合わせてほしいと思います。でも「ただのクレーマー」と片付けられないためにも、冷静さはお願いしたいと思います。これは、会を主催したお母さんたちも強調しておられました。
私も元気をもらいました
本当にたくさんのお母さんたちが集まった会で、私も元気をもらいました。赤ちゃんを連れて来た人もたくさん。月並みですが「母は強し」ですね。