東郷町議会議員 かどはら武志(日本共産党)

連絡先090-1835-5649
kadohara@joy.ocn.ne.jp
白鳥4丁目押草団地

議長への質問をするために、他の議員まで拘束した議員

2010年10月31日 | 東郷町議会
 

10月29日のツイートで「議会の会議では本題(委員会条例改正案)が終わったあと、有元洋剛議員の勝手な言い分に1時間近くもつき合わされた。自分の政策実現のために他の議員たちを巻き込まないでください、自分の時間の中で自由にやってください、とたしなめたが、伝わらなかっただろうな。」と書きました。

 この有元議員(無所属)、10月29日の議員全体会議の本題(委員会条例改正案)が終わった後、発言を求め、自分が提出した質問に答えるよう議長に求めました。そして自分が提出した文書を議員たちに配るよう議長に求め、私にも配られました。

 この文書は、有元議員が議長に10月18日に議長宛に提出した「お願いと質問」と題するものです。それによると、有元議員は議長に対し、私がこのブログでも紹介してきたについて、「次回全体会議(かどはら注 29日の会議のこと)では、結論的報告がされることを強くお願いするとともに、次の諸点について疑義があるので明快な答を頂きたく質問」(「お願いと質問」より)したいそうです。

 そして「お願いと質問」の途中から「記」として9項目の質問が書かれています。

 なぜか文書での回答を求めず、会議での回答が求められていたため、菱川議長は順次、口頭で回答しました。しかし、議長が答えようがない項目まで含まれているため、それらについて議長は「答えられない」と述べました。

自分でお聞きになったらどうか

 議長が答えようがない項目とは、次のようなものです。

 例えば

5)3月23日の全体会議席上、前議長が

  • 申請者の申請が正しかったか疑問視されている。
  • 政倫審の結論は出たが、成立していない。
  • 「誰かが謝らねばならない」と発言後、「判断を誤ったので謝ります」との発言があった。

 このことについて、何処がどう間違っていたのか。また間違った判断について「謝ります」との前議長の謝罪は正式発言か。その場合、これだけ議会を混乱させた責任はどうなるのか。(9月17日全体会議席上で責任を追及したが返答はなかった)

という設問がありますが、前議長である近藤秀樹議員の発言についてのものです。ですから議長は答えようがないと思います。

 有元議員は、近藤秀樹前議長に質問状を出すなり、電話で聞くなりすべきです。

 また、例えば

3)警告に対し4人(かどはら注 中川まさお、若園ひでこ、山口洋子、そして私かどはら武志)が「受取拒否」した理由は何か。

についても、議長は「答えられない」と述べました。私たち4人が昨年9月29日に当時の近藤秀樹議長に提出した「自称政治倫理審査会から渡された警告書なるものについて」(昨年10月3日付の記事「私たち4人の議員への『警告書』について議長たちに問う―公開質問状など(2)」に掲載)をお読みいただければ、別に現議長でも答えることは可能だと思いますが、議長よりも私、かどはら武志にでも聞きに来ていただければ、可能な限りお答えできるのですが。

 また

6)2議員(かどはら注 私たち4人を政治倫理審査会にかけることを当時の議長に求めた民主党の橋本議員と自民系無所属の加藤議員)の申請者にはどのように説明しているのか。申請者の意向はどうか。あるいは申請を取り下げたのか。

に、議長は「説明は不要」と述べました。これに対し、有元議員は、2議員の立場を慮るようなことを発言していたと思いますが、これも2議員に直接聞けば良いことです。

 有元議員は、議長が「答えられない」とか「説明は不要」とか答えたことに対し、かなり食い下がっていました。そうしたことでいたずらに時間が過ぎ、1時間近くも余分にかかってしまいました。

有元議員が、自分が聞きたいことを議長に聞くのは自由ですが、どうして全議員が集まる場所(この日は前議長の近藤秀樹議員は欠席)で答えさせる必要があるのでしょうか。そのために、自分以外の議員たちが不必要に拘束されていることについて、何とも思わないのでしょうか。

 また、前議長や私たち、そして2人の議員に聞けば良いようなことを、なぜ議長に聞くのか。

 自分が知りたいことを純粋に追求することが目的ならば、他の議員まで拘束する必要はまったくありません。自分の政策立案の活動の中でやるのは自由ですが、自分の興味に他の議員まで巻き込まないでほしいものです。

 どうしても他の議員の理解も得たいならば、それなりの手順というものがあると私は思うので、その点、考慮してもらいたいと思います。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

東郷町も非核宣言を!(9月議会一般質問より)

2010年10月24日 | 東郷町議会

 いまごろ9月議会の報告というのもな、とか思いつつご報告します。

 一般質問をした9月6日から次の日にかけてツイッターに書いたこともご参照いただければと思います。http://twilog.org/kadohara/date-100906/asc

----------------

かどはら 非核宣言の考えは。
総務部長 以前にも同趣旨の質問を受けたとき答弁した通り、宣言のあるなしが自治体の価値を決めるとは考えないので、宣言は考えない。
かどはら 町民が町民会館で原爆パネルを展示したら好評だった。町が役場庁舎で展示する考えは。
総務部長 町民の展示は有意義だが役場としての予定はない。
かどはら 以前、この問題を取り上げたとき、パネルを買う予算がないという見解が示されたが、お金の問題か。愛西市は「日本非核宣言自治体協議会」という団体に加盟しているが、この団体からパネルを借りて、市役所で展示したが、どうか。
総務部長 別にお金の問題ではない。
かどはら 理由もなく拒否され不愉快だ。町民の熱い思いを受け止め、平和行政を進めるよう強く求める。

---------------

 今、1ヶ月前以上前のこのやりとりを振り返り、総務部長が「お金の問題ではない」と答弁したのは重要な見解の変更だったと気付きました。

 ですから総務部長の不十分な答弁をそのままにせず、町長の見解をはっきりさせておくべきでした。

 的確な判断ができるように努めます。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

総合相談体制の構築、買取屋と思われる看板の撤去(9月議会一般質問より)

2010年10月23日 | 東郷町議会

かどはら 今の町の相談体制は、税金や国民健康保険、保育、学校などについてはそれぞれの担当が受け、多重債務など、直接担当する部署がないようなことについては「くらし協働課」が相談窓口になるということだ。
 今回私は、相談を受け、相談者の暮らしが再建するまでの間、一貫して対応できる「ネットワーク」と、そのコーディネートを担当する部署や専門職の設置を提案したい。そうすれば、住民はどこに相談に行けばいいのか迷うことが少なくなるし、たとえば税金を集める部署が納税が難しくなっている住民を「ネットワーク」の担当部署にお連れして、住民が抱えている他の悩み事にも役場内で連携して生活再建までの道筋をつけることが可能になる。住民の生活再建も、困っている住民の掘り起こしがより効果的になる。
 こうしたことに関連した研修が役場内で開かれたと聞いているが、この経験を踏まえ、総合的な相談体制についての認識を伺う。
生活部長 東郷町には専門職はいないし、これからも置かない。今の組織でできることから取り組む。多重債務者を発見したら相談窓口まで誘導するとか、生活再建について各部署の意識向上を図る。
 7月には、多重債務者と接触する機会がある職員を対象に、弁護士を招いて研修をした。税や給食費を滞納している住民の生活再建についての話を聞いた。今後もこの研修を続け受講者を増やしたい。

買取屋と思われる看板の撤去を

かどはら 「クレジットカードでお金」と書かれた看板が民家に掲示されている。内容を読むと、クレジットカードのショッピング枠で即日現金化、などと書かれている。
 「広報とうごう」7月号では多重債務者を狙った手口が紹介されている。その1つに「買取屋」というのがある。広報では「融資申込者にクレジットカードで商品や金券を購入させ、それらを購入価格以下の安価で買い取る。申込者には業者の借金のほかクレジット会社への支払いが残る」とのこと。私はその看板に書かれた電話番号にかけて話を聞いたが、まさにそうした手口だった。
 広報で多重債務者を狙った手口を紹介したのは新たな被害者を生まないために良かったが、広報より看板が目立つという現実がある。多重債務者を狙う業者の看板を町から一掃する努力が必要では。撤去するよう協力を求めるべきでは。
生活部長 クレジットカードのショッピング枠を現金化する手口について、経済産業省がクレジット業界に注意を要請した。そしてクレジット会社が該当業者に撤去要請をするなどできる限りのことをしている。
 行政が介入する根拠となる法律はないので、町としては住民自らが判断するよう情報提供したい。


Kaitoriya_2 写真 買取屋と思われる看板(画像の一部を処理)

なお、この件に関しては8月26日にツイッターで言及していますので、そちらもご覧ください。http://twilog.org/kadohara/date-100826

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

一部事務組合、議員報酬以外にも問題だらけ(2)―議長は自動的に組合議員になってしまう

2010年10月20日 | 東郷町政

 昨日の記事の続きです。

 市町村の事業の一部を近所の市町村と共同で行うために一部事務組合というのを作ることができますが、東郷町では消防の組合、ごみ処理の組合を、日進市、みよし市と一緒に、それぞれ別個に立ち上げています。そのため、市長、町長らは、おのおのの組合から管理者や副管理者として報酬を受け取っているという現状があり、それだけでなく議会の日程にも配慮が必要だということを、昨日ご紹介しました。

 今回は、東郷町議会の議長か副議長に就任すると、自動的に3つの一部事務組合の議員になれるということについてご紹介します。

 まず、3つの一部事務組合の設立について定めた規約の一部をご覧ください。なお、尾三消防と尾三衛生は東郷町、日進市、みよし市から構成されていますが、日東衛生は東郷町と日進市から構成されています。

----------

尾三消防組合規約より

第5条 組合の議会の議員(以下「組合議員」という。)の定数は12人とし、その選出区分は、組合市町ごとに4人とする。
<kounum></kounum>2 前項の組合議員は、次の者をもって充てる。
<gounum></gounum>(1) 組合市町の議会の議長及び副議長
(2) 組合市町の議会においてその議会の議員のうちから選挙された者2人

尾三衛生組合規約より

第5条 組合の議会の議員(以下「組合議員」という。)の定数は、12人とし、その選出区分は、組合市町ごとに4人とする。
<kounum></kounum>2 前項の組合議員は、次の者をもって充てる。
<gounum></gounum>(1) 組合市町の議会の議長及び副議長
<gounum></gounum>(2) 組合市町の議会においてその議会の議員のうちから選挙された者2人
第5条 組合の議会議員(以下「組合議員」という。)の定数は、12人とし、その選出区分は、組合市町ごとに6人とする。
<kounum></kounum>2 前項の組合議員は、次の者をもって充てる。
<gounum></gounum>(1) 組合市町の議会の議長及び副議長
<gounum></gounum>(2) 組合市町の議会においてその議会の議員のうちから選挙された者4人
----------
 東郷町の議長と副議長、日進市の議長と副議長の4人は、他の議員たちと違い、尾三消防、尾三衛生、日東衛生の3つの一部事務組合の議員に自動的になれるのです。
 ですから東郷町議会では議長か副議長になれば、3つの組合から、それぞれ年額4万5000円ずつもらえて、それらを合わせると合計で年額13万5000円、東郷町議会議員としての報酬以外にもらえることになっています。(3つの組合議会の議員報酬についてはhttp://blog.goo.ne.jp/kadoharatakesijcptogo/d/20101016をご覧ください)
 
 前回も書きましたが、報酬のこともさることながら、3つの組合が議会日程で調整しあうことが必要です。
 さらに本質的な問題として、どうして議長と副議長だけが自動的に組合議員になれて、他の議員は選挙で選ばれないと組合議員になれないのか。これは議員の平等の原則に反します。
 日本共産党は、議長と副議長が自動的に組合議員になるという「あて職」というのをやめるよう、規約改正を求めています。
 
 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

一部事務組合、議員報酬以外にも問題だらけ

2010年10月19日 | 東郷町政

 

16日の記事 で、一部事務組合というのがあって、そこの議会の議員になると、市や町から受け取る議員報酬とは別に、報酬がもらえることを取り上げました。これに関連して、Aさん(仮名)から次のようなご意見が寄せられたので紹介します。

よく考えれば組合(企業団・連合)を組んだときと組まないときで、管理者・議員に払う経費が余分に発生している面を見るか、それを管理する上で事務が生じている面に着目するかで、道理が違うのだと思います。有権者に問うて、どの道理をどれだけ採用するか選んでもらう事だと思います。

 これを東郷町の例で説明すると次のようなことです。

 まず消防を日進市とみよし市と共同ですることにしましょう、と決めました。そのために尾三消防組合を作りました。管理者は市長と町長のうち誰かがやって、残りは副管理者になってもらうことに決めました。管理者と副管理者には職責に相応しく、組合から報酬を出すことにします。
 一部事務組合には議会を作らなければなりませんが、3市町の議員さんたちの中から選ぶことにしました。議員さんたちにも職責に相応しく、組合からも議員報酬を出すことにします。

 次に、ごみ処理も共同でした方が効率的だということで、そのための一部事務組合を作ることにしました。名前は尾三衛生組合です。管理者は市長と町長のうち誰かがやって、残りは副管理者になってもらうことに決めました。やはり、管理者と副管理者には職責に相応しく、組合から報酬を出すことにします。
 この組合の議会も、3市町の議員さんたちの中から選ぶことにして、議員さんたちにも職責に相応しく、組合からも議員報酬を出すことにします。

 次にし尿処理を、これは日進市だけと共同ですることにきめました。日東衛生組合を作りました。管理者・副管理者も議会も消防組合などと同様に決めて、それぞれに報酬を出します。

 こうして次々と近くの自治体と共同で行う事業の数を増やすと、そのたびに管理者や議員たちの報酬をどうするのかという問題が生じます。その財源は各市町が支出する負担金ですから、もとをただせば私たちが払った税金です。

(立ち上げ時期には日進町、三好町でしたが、分かりやすくするために便宜的に現在の名称を使いました)

 現に東郷町長は、尾三衛生組合の管理者、尾三消防組合の副管理者、日東衛生組合の副管理者、更に現在は愛知中部水道企業団の企業長を務めています。

 東郷町長が現在、それぞれの一部事務組合から受け取る報酬は

  • 尾三衛生の管理者として…年額7万5000円
  • 尾三消防組合の副管理者として…年額6万円
  • 日東衛生組合の副管理者として…年額6万円
  • 愛知中部水道企業団の企業長として…年額7万5000円

 しめて年額27万円にもなります。

 組合を立ち上げるほど、町長の副収入が増える。

 私は、東郷町の本来の事務である消防を他の市といっしょにするために、新たに別の組織を立ち上げ、東郷町から受け取る給与や報酬とは別に、その組織での業務に対する報酬を受け取ることはおかしいと主張しています。Aさんの問題提起は、他の市と共同でする事務を増やせば増やすほど、町長の報酬が多くなるけど、それも含めて良いか悪いか判断すべきでは、というものです。

 この問題は、管理者の報酬の問題だけではありません。同じような市町の組み合わせで、果たして3つも組合が必要なのか、という問題もあります。

 3つの組合を作ったことによって、管理者も3人、議会も3つ、総務的な部署も3つ、3つの組合にいちいち持っていなければならない常態になっています。つまり、効率化を目指したはずなのに、非効率な状況が新たに生じているというのが、東郷町を取り巻く一部事務組合の状況なのです。

 議会が3つあることによって、3つの議会の日程が重ならないように配慮する必要が生じてしまいます。それぞれの議会に管理者・副管理者は出席しなければならないのですから。

 共同で行う事務を増やすことについては、東郷町が日進市やみよし市といっしょになってしたように、いちいち別の組合を立ち上げるようなことをせずに、消防もごみ処理もし尿処理も行う一部事務組合を作っておくべきでした。

 日本共産党は、一部事務組合の統合を提言し、東郷町議会で取り上げています。http://blog.goo.ne.jp/kadoharatakesijcptogo/d/20071204

 一部事務組合の合理化については改めて提案したいと思います。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする