東郷町議会議員 かどはら武志(日本共産党)

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「人口減少への対応」への対応として子育て支援の充実についての川瀬町長の考えを質問しましたが、町長からは哲学についてご高説をいただきました。

2017年03月21日 | 日記
 川瀬雅喜町長が施政方針で「将来の避け難い人口減少問題を克服するため、昨年3月に策定しました『東郷町まち・ひと・しごと創生総合戦略』の具体策に一つである『道の駅構想推進事業』…」とのべたことについて、私、日本共産党の門原武志は人口減少に対応するには子育て支援や公共交通の充実が必要だと問題提起し、川瀬町長の考えを質問しましたが、町長は"哲学論"とも呼ぶべき持論をのべました。
 門原議員の質問と町長の答弁(概要)を紹介します。

 詳しいやり取りは議会終了後に公表される会議録一般質問映像配信をご覧ください。

町長、持論を展開

門原 町長は全国的な人口減少の原因は何だと考えるか。私は、若者が家庭も持てないような低賃金で生活していることが、人口が増えないことにつながり、また、自動車がなければ生活が成り立たないような交通が不便な地域ではいつまでも住み続けられないようにしているのではないかと考える。子育て支援や公共交通の拡充が人口の自然増の増加や、社会減※※の減少につながるのではないかと考えるがどうか。

川瀬町長 社会減の減少は、ここで議論していては時間が足りない。いろんな捉え方があり、国を挙げて取り組んでいる。議員が言う通りのことに私が「はあ、そうですね」、と言っていても議論にならない。国家レベルで議論やっていただかないといけない。…(中略町長が哲学書に書かれていることを紹介)…先人たちの預言書が世界を動かしていると思っている。…(中略 町長がある世界観を紹介)…それに我々が振り回されているのではないかとご理解いただいた方が分かりやすいのではないか。世界で議論されていることを、我々が今ここで議論しても答えを出すのは難しい。

門原 町長が行政の責任者としてどう考えているのかを聞いている。
子育てするなら東郷町ということで、待機児童ゼロ※※※、高卒業までの医療費無料化ということを答弁してもらえるのかと思っていた。

町長 子どもの数が減るから人口が減る。出生率を上げるのが人口増やすことにつながる。議員が言った医療費無料化も他に先駆けて実施した。東郷町の出生率は平成27年度の速報値で正確ではないが、1.68で、たぶん県内で最も高い方だ。しかし2.1ないと人口が減る。門原さんから賃金を上げるための提案がいただければ議論できる。

門原 町長が言ったこと(施政方針)について質問している。「子育てするなら東郷町」(川瀬町長が好んで使うスローガン)には私も大賛成。子ども医療費無料化も、町長が「無理だ」と言っていたときから提案してきた。巡回バスもまだ十分ではない。そういう観点から議論できれば良いと思う。


人口の自然増…子どもが生まれて人口が増えること。逆は「自然減」で、人の死亡で人口が減ること。

※※人口の社会減…引っ越しで人口が減ること。人口流出。逆は「社会増」で、引っ越してきて人口が増えること。

※※※待機児童ゼロ…町当局は、2017年度当初で東郷町は保育園の待機児童が0人になる見通しを3月議会の保守系議員の一般質問への答弁で明らかにしました。
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「道の駅」への不安に耳を傾けて!

2017年03月12日 | 東郷町政
 東郷町が検討を進めている「道の駅」建設について一般質問で取り上げ、建設費や維持費などの不安の声にどう応えるのか、川瀬雅喜町長に迫りました。川瀬町長は、将来の東郷町の発展には「道の駅」が必要だとの立場を改めて強調しました。
 3月6日に行われた私の一般質問での議論の概要を紹介します。

 私と町長の議論を知った人からは、「町長は反対意見をバッサリ切って、まるで安倍さんみたい」という意見が寄せられました。住民の意見を聞く「パブリックコメント」 http://www.town.aichi-togo.lg.jp/sangyo/syoko/sangyou/mitinoeki-pabcome.html が広報で知らされていなくても、町長は「不具合はない」(私への答弁)と言います。

 パブリックコメントの締め切りは明日13日ですが、出そうと思っているけどまだ書いていない方がいらっしゃれば、この議論もご参考にしていただければ幸いです。


門原
 住民の皆さんからは、「道の駅」について、莫大な建設費だけでなく将来の維持費を懸念する声が上がっている。他にも、そもそも東郷町には必要ない施設だとの意見も私のもとには届いている。このような意見に町長はどのように応えるか。
川瀬町長 議員には反対したいという意見が届いているようだが、私のもとにはそれにも増して賛成の意見が届いているので両方の意見を聞いて、しっかり進めたい。
門原 道の駅検討委員会でも、委員から、日進市と豊明市にも道の駅建設の考えがあることについて触れられていた。地産地消について、東郷町にあるグリーンセンターだけでも供給するのが大変なのに、その上、東郷、日進、豊明にも商品を供給しなければならないことについて率直に懸念が表明されている。グリーンセンターに商品を納めているある生産者は「新しい箱物を建てたところでうまくいくのか。それよりもグリーンセンターを何とかすべきではないか」と私に話した。真摯に受け止めてほしい。
 アンケートで住民の意見を聞いたとのことだが、1000人に送って回答数は381。「東郷町における「道の駅」全般についてご意見・ご要望、期待することなどをご自由にお書きください」という自由記述の設問には41.7%(159人)が「道の駅の整備に対する期待・意見・要望」を記述し、8.4%(32人)が「批判的な意見・要望」を記述した。これをもって道の駅の整備が住民の支持を得ているとは言い難い。しかも、3月13日までのパブリックコメントにかけられている検討書に書かれている「概算で8億円から10億円」という建設費も示さていない段階でのアンケートだ。住民の意見をどう受け止めるのか。
町長 議員はまるっきり最初から否定の立場の物言いなので、参考にならないのかなと思うが、グリーンセンターは農協のもので町は関係ない。ただ発展に協力することはできるかもしれないが、議論の場が違う。私たちは町の発展にらんで将来必要だと思うものを示している。自分の考えから外れるから反対するのではなく、代替案を提案して質問してくれればうれしいが、最初からダメという意見に「意見を言え」と言われても言いにくい。委員会の検討の成り行きを見守ってほしい。
門原 全国の物産を扱うという話(3月議会の保守系議員の一般質問への答弁)もあるが、町がすることなのか。町内に大型店舗も開業する予定もある。
 道の駅は「平成32年開業を目指す」という。産業活性化の支援が「道の駅」の役割として挙げられているが、それまでに農業の育成などができるのか。
町長 平成32(2020)年は東京オリンピックの年。国家イベントの後、景気が下向きになるのは当たり前。下向きになったときにオープンするよりも盛り上がったときにオープンするのが良い。行政も経営。金が入ってくる工面しないといけない。先行投資が必要。全員の意見を取り入れるわけにはいかない。統計的な裏付けをもって委員会で検討している。その結論が出ないうちに赤字とかいうのは早いのではないか。委員会を見てほしい。その上で提案がほしい。
門原 道の駅の必要性について、これまでの議会での答弁で、雇用創出や防災拠点などが挙げられた。
パブリックコメントに付されている「東郷町道の駅整備に向けた検討書」案では、産業活性化と買い物・雇用環境改善、防災拠点としての機能が挙げられているが、既存施設の活用や拡充で対応できる。
町長 見解が違う。道の駅で町を一気に活性化しないと、人口減少が始まる。違う思いの人もいると思うが、取り上げられる意見は取り上げたい。

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