日東衛生組合議会の今年の第2回定例会があり、昨年度決算などについて審議しました。
日東衛生組合は、東郷町と日進市のし尿処理の業務を行う一部事務組合です。私が今年の5月から日東衛生組合議会の議員になってから、初めての定例会です。
今回は、地方自治法の改正により、日東衛生組合議会の会議規則の引用条項の整理が必要になったことによる会議規則の一部改正が、議員提出議案として出されてきました。
東郷町議会では、地方自治法改正で、全員協議会を公的なものとして位置づけることが可能になったので、そのための会議規則の改正も9月議会で行われましたが、日東衛生組合議会の会議規則の改正では、その内容まで含まれていませんでした。ところで、日東衛生組合では、議会の全員協議会に出席したときにも、議員に費用弁償が支給されることになっています。(尾三消防組合、尾三衛生組合も同様)
公的な位置づけがされていない全員協議会という非公式の会議のために、費用弁償として公費が支出されてきたのです。ですから、この際、全員協議会を公的なものとして位置づけてみたらどうですか、という質疑を行いました。
答弁に立たれた鈴村議員(日進市選出)は、実際は全員協議会は議会の当日に開かれてきたので全員協議会のためだけに費用弁償が支給されたことはない、ということに加え、今後はみんなで考えたい、ということを答弁されました。
全員協議会を会議規則で定義するか、費用弁償の支給対象から全員協議会を外すか、ということを、今後の課題として提起することができました。
議員の報酬に関する条例の制定で賛成討論
議員の報酬は、これまで管理者(日進市長が就任)や監査委員などの非常勤の特別職の報酬について定める条例でいっしょに定められていました。今回、議員の報酬等だけについて定める条例の制定についての議案が審議されました。
年額4万5000円の報酬、1日につき3000円の費用弁償(議会、全員協議会への出席に対して支給)などの内容は、これまでと一緒です。
日進市選出の島村議員が反対討論されました。理由は、報酬の二重取りということで市民の理解が得られない、というものだったと思います。
私は、特に発言せず賛成するつもりでいましたが、反対討論があったので、予定外ではありましたが、賛成討論をしました。
内容は、「島村議員が紹介された意見が広くあることは知っている。日東衛生組合でなぜ費用弁償が定められたかは知らないが、ともかくそのようにしてきた。今回は現状維持ということで賛成したい。東郷町議会では議会の会議に出席すると日額1000円の費用弁償が支給されている。さきほど鈴村議員が、今後みんなで話し合う、ということを言われた。全員協議会のあり方、費用弁償のあり方も含め、議論したいと表明し、賛成とする」というものだったと思います。
なぜ東郷町議会の費用弁償のことを言ったのか、上の私の討論の再現からは分かりにくいのですが、東郷町では費用弁償廃止が議会で表立って議論になったことがないこと、おそらくそれに配慮して日東衛生組合でも費用弁償を廃止しなかったのだろう、ということからして、東郷町選出の私が反対したら整合性が取れない、ということを伝えたかったからです。
なんだか、いままで費用弁償廃止を議論してこなかったことの言い訳のようですが、反対したら整合性が取れず、また黙って賛成するわけにも行かず、なんだかあまり良くない討論をしてしまいました。
議会の後、ある日進市選出議員が、「まず東郷町で話し合ってもらわないとな」と言われましたが、そういうことだと思います。
この議案には島村議員と東郷町選出の山下議員が反対しました。
---追記(訂正記事http://blog.goo.ne.jp/kadoharatakesijcptogo/d/20081028をご覧ください--------
東郷町議会で会議で出席するごとに支給される日額1000円の費用弁償について、さらに説明します。
東郷町議会の議員の報酬、費用弁償及び期末手当の支給に関する条例では次のように定義されています。
第3項の部分が、いわゆる「報酬の二重取り」と批判されている費用弁償です。第1項の「職務を行うため旅行した場合」に支給される費用弁償は、日進市議会にも三好町議会にも残っています。
今回私が問題にした「全員協議会に出席した場合に支給される費用弁償」は、日東衛生組合、尾三消防組合、尾三衛生組合ではずっと前から条例で明文化されていますが、東郷町議会にはありません。
東郷町議会では9月議会で全員協議会が議会の公的な会議として位置づけられました。今後は全員協議会にも日額1000円の費用弁償が支給されることになるのかどうかという問題が浮上してくるかもしれません。
---追記は以上です--------
決算認定
入札などで余ったお金や決算剰余を、「し尿処理施設整備基金」という目的基金(施設建設などの目的を持って積み立てる基金)に積み立てることの問題点を指摘しました。
東郷町と日進市からの分担金で成り立っている日東衛生組合で、お金が余れば、両市町に返すのが本来のあり方だと思います。
また、分担金が年度によって急に増えたりしないように平準化するために、基金に積み立てて必要に応じて取り崩す手法は悪くはないのですが、それならば目的基金ではなく財政調整基金で行うべきだ、と指摘しました。
当局は「検討する」と答弁したので、決算認定には賛成しました。
3組合合同研修の行き先
日東衛生組合は、東遠広域事務組合東遠衛生センター。
尾三消防組合は、沼津市消防本部。
尾三衛生組合は、環境資源ギャラリー掛川市・菊川市衛生組合。
10月30日、31日の日程です。
http://blog.goo.ne.jp/kadoharatakesijcptogo/d/20080524でも取り上げた通り、3組合合同研修についての申し入れ書を提出しました。それに対する議長の回答はhttp://blog.goo.ne.jp/kadoharatakesijcptogo/d/20080602をご覧ください。
今までやってきたことについて日東衛生組合議会だけでなく、別の組合議会との調整も必要になってくるので、急には変える事はできないだろうと思います。前議長が、待ってほしい、と言われたのも、事情は良くわかります。
よって、今回の合同研修の実施に反対するものではありません。ただ、申し入れ書に書いた問題意識は持ち続けているので、今後も問題提起をしていく考えです。