東郷町議会議員 かどはら武志(日本共産党)

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白鳥4丁目押草団地

日東衛生組合議会

2008年09月30日 | 議員活動

 日東衛生組合議会の今年の第2回定例会があり、昨年度決算などについて審議しました。

 日東衛生組合は、東郷町と日進市のし尿処理の業務を行う一部事務組合です。私が今年の5月から日東衛生組合議会の議員になってから、初めての定例会です。

 今回は、地方自治法の改正により、日東衛生組合議会の会議規則の引用条項の整理が必要になったことによる会議規則の一部改正が、議員提出議案として出されてきました。

 東郷町議会では、地方自治法改正で、全員協議会を公的なものとして位置づけることが可能になったので、そのための会議規則の改正も9月議会で行われましたが、日東衛生組合議会の会議規則の改正では、その内容まで含まれていませんでした。ところで、日東衛生組合では、議会の全員協議会に出席したときにも、議員に費用弁償が支給されることになっています。(尾三消防組合、尾三衛生組合も同様)

 公的な位置づけがされていない全員協議会という非公式の会議のために、費用弁償として公費が支出されてきたのです。ですから、この際、全員協議会を公的なものとして位置づけてみたらどうですか、という質疑を行いました。

 答弁に立たれた鈴村議員(日進市選出)は、実際は全員協議会は議会の当日に開かれてきたので全員協議会のためだけに費用弁償が支給されたことはない、ということに加え、今後はみんなで考えたい、ということを答弁されました。

 全員協議会を会議規則で定義するか、費用弁償の支給対象から全員協議会を外すか、ということを、今後の課題として提起することができました。

議員の報酬に関する条例の制定で賛成討論

 議員の報酬は、これまで管理者(日進市長が就任)や監査委員などの非常勤の特別職の報酬について定める条例でいっしょに定められていました。今回、議員の報酬等だけについて定める条例の制定についての議案が審議されました。

 年額4万5000円の報酬、1日につき3000円の費用弁償(議会、全員協議会への出席に対して支給)などの内容は、これまでと一緒です。

 日進市選出の島村議員が反対討論されました。理由は、報酬の二重取りということで市民の理解が得られない、というものだったと思います。

 私は、特に発言せず賛成するつもりでいましたが、反対討論があったので、予定外ではありましたが、賛成討論をしました。

 内容は、「島村議員が紹介された意見が広くあることは知っている。日東衛生組合でなぜ費用弁償が定められたかは知らないが、ともかくそのようにしてきた。今回は現状維持ということで賛成したい。東郷町議会では議会の会議に出席すると日額1000円の費用弁償が支給されている。さきほど鈴村議員が、今後みんなで話し合う、ということを言われた。全員協議会のあり方、費用弁償のあり方も含め、議論したいと表明し、賛成とする」というものだったと思います。

 なぜ東郷町議会の費用弁償のことを言ったのか、上の私の討論の再現からは分かりにくいのですが、東郷町では費用弁償廃止が議会で表立って議論になったことがないこと、おそらくそれに配慮して日東衛生組合でも費用弁償を廃止しなかったのだろう、ということからして、東郷町選出の私が反対したら整合性が取れない、ということを伝えたかったからです。

 なんだか、いままで費用弁償廃止を議論してこなかったことの言い訳のようですが、反対したら整合性が取れず、また黙って賛成するわけにも行かず、なんだかあまり良くない討論をしてしまいました。

 議会の後、ある日進市選出議員が、「まず東郷町で話し合ってもらわないとな」と言われましたが、そういうことだと思います。

 この議案には島村議員と東郷町選出の山下議員が反対しました。

---追記(訂正記事http://blog.goo.ne.jp/kadoharatakesijcptogo/d/20081028をご覧ください--------

 東郷町議会で会議で出席するごとに支給される日額1000円の費用弁償について、さらに説明します。

東郷町議会の議員の報酬、費用弁償及び期末手当の支給に関する条例では次のように定義されています。

第5条 議員が職務を行うため旅行した場合には、費用弁償として旅費を支給する。
<kounum></kounum>2 前項に規定する旅費については、一般職の職員に支給する旅費の例による。
<kounum></kounum>3 前2項の規定にかかわらず、議員が招集に応じ、定例会、臨時会、常任委員会、議会運営委員会又は特別委員会(議会の議決により付議された特定の事件を審査するため、議会閉会中に開かれる常任委員会、議会運営委員会又は特別委員会の会議を含む。)の会議に出席したときは、費用弁償として日額1,000円を支給する。

 第3項の部分が、いわゆる「報酬の二重取り」と批判されている費用弁償です。第1項の「職務を行うため旅行した場合」に支給される費用弁償は、日進市議会にも三好町議会にも残っています。

 今回私が問題にした「全員協議会に出席した場合に支給される費用弁償」は、日東衛生組合、尾三消防組合、尾三衛生組合ではずっと前から条例で明文化されていますが、東郷町議会にはありません。

 東郷町議会では9月議会で全員協議会が議会の公的な会議として位置づけられました。今後は全員協議会にも日額1000円の費用弁償が支給されることになるのかどうかという問題が浮上してくるかもしれません。

---追記は以上です--------

決算認定

 入札などで余ったお金や決算剰余を、「し尿処理施設整備基金」という目的基金(施設建設などの目的を持って積み立てる基金)に積み立てることの問題点を指摘しました。

 東郷町と日進市からの分担金で成り立っている日東衛生組合で、お金が余れば、両市町に返すのが本来のあり方だと思います。

 また、分担金が年度によって急に増えたりしないように平準化するために、基金に積み立てて必要に応じて取り崩す手法は悪くはないのですが、それならば目的基金ではなく財政調整基金で行うべきだ、と指摘しました。

 当局は「検討する」と答弁したので、決算認定には賛成しました。

3組合合同研修の行き先

 日東衛生組合は、東遠広域事務組合東遠衛生センター。

 尾三消防組合は、沼津市消防本部。

 尾三衛生組合は、環境資源ギャラリー掛川市・菊川市衛生組合。

10月30日、31日の日程です。

 http://blog.goo.ne.jp/kadoharatakesijcptogo/d/20080524でも取り上げた通り、3組合合同研修についての申し入れ書を提出しました。それに対する議長の回答はhttp://blog.goo.ne.jp/kadoharatakesijcptogo/d/20080602をご覧ください。

 今までやってきたことについて日東衛生組合議会だけでなく、別の組合議会との調整も必要になってくるので、急には変える事はできないだろうと思います。前議長が、待ってほしい、と言われたのも、事情は良くわかります。

 よって、今回の合同研修の実施に反対するものではありません。ただ、申し入れ書に書いた問題意識は持ち続けているので、今後も問題提起をしていく考えです。

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9月議会終了、ホッとする間もなく…

2008年09月26日 | 東郷町議会

 24日、9月議会が閉会しました。

 この日は朝から大忙しでした。

 決算の反対討論の原稿をチェックし、軽く朝食をとってから日進駅で早朝宣伝、日東衛生組合に9月議会の議案質疑の通告を出してから、東郷町役場に登庁し、それから「子ども医療費支給条例の一部改正」(日本共産党と若園議員の共同提案)への賛成討論の原稿書き。

 いろいろ書きたいことがある(一般質問報告もまだ終わってなかった)のですが、子ども医療費支給条例の一部改正(通院も1月から中3まで無料に)は、共産党と若園さん以外の反対で否決されたことを取り急ぎご報告します。来年4月からの小3までの拡大に満足することなく、これからも頑張りますので、よろしくお願いします。

 さて、麻生内閣が発足しました。解散総選挙の時期についていろいろ報道されていますが、臨戦態勢です。ホッとする間もなさそうです。

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東郷町の学校・保育園給食では、いまのところ汚染米が使われた形跡なし

2008年09月23日 | 東郷町

 隣の豊明市でも学校給食での汚染米使用が問題になっています。

 汚染米が豊明の学校給食に!!緊急の申し入れ(「日本共産党豊明市議 前山美恵子のホットライン」より)

 前山議員の申し入れ書がよく核心を捉えているので、私があれこれ書くのはやめときます。

 これからも

 「安全な食料を日本の大地から」  この訴えをますます強めたいと思います。

 さて、東郷町ですが、町内の小中学校と保育園の給食を作っている学校給食共同調理場に問い合わせたところ、いまのところ汚染米が使われた食品を使ったことはないとのことでした。引き続き調査をするとともに、納入業者への指示も徹底するということでした。

 今回の問題も、輸入食料が発端でした。アメリカや輸出業者の言い分だけを聞いて日本の農業をつぶしてきた自民党政治を終わらせる必要があります。

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子ども医療費、通院も中3まで無料化する条例改正案、否決(民生委員会)

2008年09月16日 | 東郷町議会

 日本共産党と無所属議員の共同で、子どもの医療費を通院も中3まで無料化する条例改正案を9月議会でも提出しました。http://blog.goo.ne.jp/kadoharatakesijcptogo/d/20080906

 今日の民生委員会で審査されましたが、残念ながら賛成少数(条例提案者の無所属議員、若園さんだけ賛成)で否決されました。

 私は、これについての民生委員会での審査を傍聴したのでご報告します。

 財源論についての質疑は、6月議会で出尽くしたのか、ありませんでした。

 内容に関する質疑では、「なぜ中3までか?」というのがあり、若園議員は「義務教育までは必要と考えた」という答弁をしました。このやりとりを受け、別の議員が「子どもは18歳まででは?」ということを聞きました。これに対しては、べつにこれと言った答弁はなかったように思いますが、私はこれを聞いて「18歳まで無料化、と修正の提案してくれれば賛同するけどな。するわけないけど」と思ったりしました。(余計なことですが)

 反対討論では、山口議員(無所属)が、「お金持ちも無料化する必要はない」といった趣旨のことを述べられました。町長は、9月議会で小3まで無料化することを表明していますが、12月議会か3月議会でこのための条例改正が提案されたとき、所得制限とかが無ければ、彼女は反対されることでしょう。今から注目です。

 他に反対討論はありませんでした。

 町長が小3までやると言ったし、特に議論するつもりもなかったのでしょう。

 反対討論をした議員の他は、総じて、町長の提案待ち、という雰囲気。残念ですね。

(民生委員会委員は山田達郎、山下律子、石川正、石川道弘、若園ひでこ、山口洋子の各議員。委員長は日本共産党の中川まさお議員)

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2008年9月議会一般質問報告(2)

2008年09月15日 | 東郷町議会

2.老人医療費無料化について…町長は「検討したい」と表明

 1.で取り上げた文章で町長は「高齢者は、医療費負担にあえいでいる。」と書いておられます。医療負担増によるお年寄りの苦しみを町長もよくご存知のようです。ですから、かつて国の施策として実施されていた老人医療費無料化制度を東郷町で実施することを提案しました。

 老人医療費無料化制度は、岩手県沢内村(今は合併して西和賀町)ではじめられ、保守革新を問わず全国の自治体に広がり、ついに国の制度になったという歴史があります。しかし、鈴木内閣で一部負担金が導入され、その後、1割負担、「現役並所得」世帯では3割負担と、どんどん医療費負担が増やされ、後期高齢者医療制度発足で、ついにお年寄りの怒りが爆発しました。このような中、東郷町が老人医療費無料化制度を実施することの意義は小さくありません。

 担当部長の答弁は「まったく考えていません」。

 私は、「長野原村などでは実施している。先進事例を参考に研究を」と求めました。(原村のホームページでの説明はhttp://www.vill.hara.nagano.jp/indexpages/13/1080/15876.html

 町長は「お年寄りの医療費負担は深刻な問題と認識している。財源の見通しが立てば順次お年よりのための施策を実施も考える。いつとは言えないが、先進地の研究をして、方向は検討したい」と答弁しました。

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