帰属過程attribution、あるいはさらに溯って因果関係の認識が、人類普遍の思考様式であるのかどうか。またそうであるとして、ここでの”原因”がもっぱら作用因であることについて、なぜそうであるのかの説明はない。
前者についてはNisbettによる反証・井筒俊彦による反論(こちらは近代以前の非西洋文化圏における)があるし、後者においては中村元の通時的な全否定がある(インド仏教論理学においては作用因ではなく質料因もしくは形相因が原因として認められていること等)。
(ナカニシヤ出版 1991年3月)
前者についてはNisbettによる反証・井筒俊彦による反論(こちらは近代以前の非西洋文化圏における)があるし、後者においては中村元の通時的な全否定がある(インド仏教論理学においては作用因ではなく質料因もしくは形相因が原因として認められていること等)。
(ナカニシヤ出版 1991年3月)