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書籍之海 漂流記

看板に掲げているのは「書籍」だけですが、実際は人間の精神の営みすべての海を航海しています。

韓愈 「原人」

2016年12月25日 | 東洋史
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 形於上者謂之天。形於下者謂之地。命於其兩間者謂之人。形於上日月星辰皆天也。形於下草木山川皆地也。命於其兩間夷狄禽獸皆人也。曰然則吾謂禽獸曰人可乎。曰非也。指山而問焉。曰山乎。曰山可也。山有草木禽獸皆舉之矣。指山之一草而問焉。曰山乎。曰山則不可。故天道亂而日月星辰不得其行。地道亂而草木山川不得其平。人道亂而夷狄禽獸不得其性。天者日月星辰之主也。地者草木山川之主也。人者夷狄禽獸之主也。主而暴之不得其為主之道矣。是故聖人一視而同仁篤近而舉逺。 (句読は引用者)

 いろいろ面白い。また、それまでの行文と、「主而暴之不得其為主之道矣。是故聖人一視而同仁篤近而舉逺。」の結論の間が、繋がりがないとはけっして言えないが、どうも奇妙・唐突に思えるのは、私の論理・修辞ほかの感覚が、韓愈(とおそらく韓愈の同時代人)のそれらとは、異なっているからだろう。