昨日、東京都千代田区神田美土代町にある住友不動産神田ビルで実施された、JARLの第1回定時社員総会に社員の一人として参加しました。
今夜の日記はやや長くなるかもしれませんが、ご勘弁下さい。
開会前の風景です。田舎物の我が輩などには目をぱちくりさせられるような、素晴らしく綺麗な会議室でした。
開始時刻が近づくにつれ、日本全国から集まった社員が続々と入室しています。
時刻になり、会議が開始されました。
今回の議題は、第1回ということもあり、おきまりの「平成23年度決算」、そして今回の最重要議案、役員(理事・監事)選任、役員(専務理事)報酬の件、最後に名誉会員推挙の件という4つの議題を掲げて始まりました。
年度の途中で社団法人から一般社団法人へ変わり、やや面倒くさい書面になりました。7ヶ月分は旧社団についての決算、後ろの5ヶ月分は新社団に関する決算とわかりにくい書面構成でしたが、まあこれについては昨年度に関することでもあり、特に大きな問題なく可決されました。
紛糾したのは、第2号議案「 理事及び監事の選任」です。
先般行われた理事候補者の選挙を勝ち抜いてきた候補者15名、会長推薦による理事候補者2名並びに監事候補者2名を選任するかどうかと言う、ご当人にとってはとても関心のある議題だったことと思います。
これについては、社員の意思表示によるやり方及び可否審議の必要性(要するに選挙に勝ったんだから、改めて審議する必要があるのかという議論です。)など、色んな意見が出ました。
しかし、これについては改正「一般社団法人及び一般財団法人に関する法律」第63条で、社員総会の決議によって選任されることになっており、執行部としては当然の上程議案でしょう。
ということで、理事及び監事個人毎に決議が実施されました(中には、可否均衡により事務局職員による人数のカウントが行われたケースもありました。)が、結果は下記のとおりとなりました。
1 理事の選任
氏 名 コールサイン 可とするもの 否とするもの 保留及び棄権 選任の可否
ア 草野 利一 JA1ELY 41 81 7 否
イ 吉沼 勝美 JA1NVF 68 53 8 可
ウ 日野岳 充 JE1KAB 賛成多数 可
エ 高尾 義則 JG1KTC 賛成多数 可
オ 長江 和夫 JI1KAV 賛成多数 可
カ 木村 時政 JA2HDE 賛成多数 可
キ 長谷川良彦 JA3HXJ 賛成多数 可
ク 久木田春美 JR4OZR 41 77 11 否
ケ 稲毛 章 JA5MG 賛成多数 可
コ 森田 耕司 JA5SUD 54 55 20 否
サ 河喜多 勝 JA6BXA 賛成多数 可
シ 宮川香枝子 JF6MIT 賛成多数 可
ス 山之内俊彦 JA7AIW 賛成多数 可
セ 阿部 弘行 JA8FXG 47 67 15 否
ソ 前川 公男 JA9BOH 賛成多数 可
タ 伊部 雅一 JA0OZZ 賛成多数 可
チ 高橋 哲也 JF0JYR 賛成多数 可
2 監事の選任
ア 松村 恒男 JA1RTG 賛成多数 可
イ 永井 アキ久 JA3DKW 賛成多数 可
事務局職員による集計風景です。
後の議題については、執行部のやることなすことすべて反対する勢力の方々から、いくつか質問がありましたが原案通り可決されました。
また、今年度の事業計画・予算についても、何とか可決したようです。(我が輩、約束がありまして、原前会長を名誉会員に推挙するかどうかと言う議案の審議中に、中座しました。)
今回の最大の議案、理事の選任については、俗に言う「ぞうさんグループ」の候補者4名が、選挙には勝ったものの社員の反対多数により理事となることが出来ないという現象が生じました。
これは、彼らの活動の限界を表しているとしか言いようのない事実です。
我が輩から見ると、ぞうさんグループの主張は常に現執行部との対立軸の中で改革を進めようとしているように見受けられます。
対立の中から、何かは生まれてきません。日本アマチュア無線連盟というたった一つの組織の改革は、主張の違う人達の相互理解の中から生まれてくると、我が輩は信じています。
どんな人でも、やることなすこと「おまえ達は何だ、おまえ達のやっていることはだめだ。」と言われると、普通の精神状態なら聴けることも素直に聴けないし反発を感じて、改革できることも出来なくなると思います。
中には、今までの既得権益的なものを守ろうとする人達もいるかもしれません。
でも、そう言う人は少数派で、多くの会員は良識ある人達だと我が輩は信じています。
声高に改革を叫ぶ人達も余り大きな声は上げないけれどJARLの行く末を案じ、思い切った改革が必要だと思っている人達も、言ってる中身はそれほど大きく違わないと思います。
我が輩は、一度には難しいかもしれないけど、
1 財政状態の健全化(ほぼ100%の人達がそう思っていますが、赤字予算を組むのはもうやめて欲しい。一般の家庭では考えられないですよ。)
2 組織(特に事務局)のスリム化(会員数の多かったときのままの組織である必要性はない。会員数に応じて組織のあり方を見直すべき。)
3 事業の見直し、運営方法の改善による効率化の追求(思い切って必要性の低い事業をカットし、実施する事業についても入札制度等を大胆に取り入れ、経費の節減を図れ。)
4 そんな中でも会員の会費により運営をされている組織なのだから、会員に対するサービスは最大限努力してもらいたい。
と、切に願っています。
同じ趣味の世界に集う人達です。きっと、分かり合えると思うけどなあ。