今日は、年に2~3回担当する「
近畿大学通信教育部学外試験」の監督員として、もう一人の監督員の方と一日学生さん達につきあいました。
我が輩は、関西に住んでいた頃、四十の手習いでこの通信教育を始め、公務員という比較的休暇を取りやすい職業だったこともあって、何とか法学部法律学科を卒業できました。
当時の居住地が兵庫県の伊丹市だったので、こうした地方で行われる学外試験というものには余り縁がなく、近畿大学本校に日曜日毎に試験を受けに行ったことを思い出します。
岡山に帰ってきて、こうして学外試験の監督員を務め始めて10年余り、いつも頑張って試験に望んでいる人達の熱気に触れ、改めて、まだまだ老け込まないで頑張ろうという気持ちになります。
でも、さみしいのは、年々学生さんの数が少なくなっていることと、割合で見ると男性の数が圧倒的に少ないことです。
少子化も原因の一つでしょうが、国民の生活レベルが向上し私立大学の数も増えたことから全日制に通う学生が増えたこともその一因でしょう。
夜間大学や通信教育により大学を卒業すると言うこと自体が、苦学生というあまりかっこうよくないイメージもあるのかも知れません。
もともと経済的に恵まれない家庭の子息が多かった時代、それでも学ぶ機会の均等化を図るために官民が協力して始めたものだと思いますが、最近では資格免許取得に特化した通信教育が多くなり、高校や大学を卒業するという形の通信教育が目立たなくなってきました。
別に母校の宣伝ではありませんが、他にも結構な数の大学が通信教育を行っており、もっともっとこういう制度を活用して頂きたいものです。