くじら図書館 いつかの読書日記

本の中 ふしぎな世界待っている

「私の血はインクでできているのよ」久世番子

2009-02-16 05:51:00 | コミック
わかるッ、わかるよ番子さん! わたしも昔は同人誌活動をやっていたさ! (小説)
コピーとるために友人の家に泊まりこんで作業したさ! 出したあとは感想箋を書いて、合評会をするのさ。
久世番子「私の血はインクでできているのよ」(講談社)は、ものを書くのが好きな女子なら、心あたりのあること満載。まんがが大好きで仕方ない番子さんの学生時代を描いたエッセイまんがです。
もー、いちいちツボにはまるよねぇ。わたしが初めて買ったまんがは「キャンディキャンディ⑥」。駅の売店にそれしかなかったから。あ、その前に谷岡ヤスジのまんがを持っていたな……。(祖父が買ってきた。小学生の孫にくれるにはあまりにもシュール)
自分の意志で買ったのは「はいからさんが通る④」だと思います。
あと、自作作品の回覧。これもやるよねー。馬が主人公のまんがとは……さすがだぜ久世番子!
昔書いたイラストがちゃんと残っているのもすごい。自分では当時の絵を見て下手だと歎いているけど、その世代の絵としてはやっぱりうまいですよ。
「番線」と「配達赤ずきん」を買って全プレの小冊子「本棚からぼた餅」ももらったわたし。番子さんの語り口がいいよねぇ。
ファンシーショップ「原宿の星」はナーイス。流行ったよね、ファンシーグッズって。わたしは気恥ずかしくて滅多にいかなかったけど、友達へのプレゼントを選ぶときには行ったなー。
記憶のフタがかぱかぱあきまくりです。恥ずかしいけど、やっぱり楽しかったんですよ。「今でも絶対、どこかでだれかがやってるよ」というのは、真理だと思います。少女たちの世相は変わっても、同じような趣味を持つ人はいるものだよね。