魚のぶろぐ

2006/5/28~。現在復旧作業中です。ご容赦願います。 ぶろぐの写真はオリジナルです。無断転載はお断りします。

ギンガメアジ

2021年06月15日 21時53分21秒 | 魚紹介

3月の終わりにぶろぐを消されましたので、4~5月の出来事もご紹介します。しかし復旧作業は本当に手間がかかる。消した某社社長にカネを請求すっぞ。

この魚はギンガメアジ。アジ科の魚で全長60cmを超える大型種である。この魚は人気者で、小さいうちはこの仲間を総称し、「メッキ」と呼ばれ、小型のルアーなどで本種を釣る楽しみがある。ある程度大きな個体は釣りだけでなく、ダイバーにとって良い被写体であり、本種の群れを目当てにパラオやモルディブを訪れるというダイバーもいるほどだ。ギンガメアジの仲間はムロアジなどよりは高めの体をしており、本種では鰓蓋上方に小さな黒色斑があること、稜鱗(ぜんご)がやや黒ずむことで見分けることができる。大きな尾とスマートな体はサンゴ礁域や沿岸で素早く餌を追いかけるのには適しているのだろう。本種は沿岸域のサンゴ礁から、汽水域まで広くみられる。熱帯性ではあるが、幼魚が黒潮にのって日本の太平洋側を中心に毎年姿をあらわす。

ギンガメアジを食べるのは初めてではないが久しぶりである。2012年に宮崎県の西海で獲れた小型個体を食べている。それ以前も幾度か食べているのだが、ある程度大きくなったもの(30cm以上)を食うのは初めてである。

この手のアジは大きくなっていくと味がイマイチになっていくような気がする。しかし今回の個体は体長30cm(全長39cm)を超える程度のよいサイズであった。刺身にして食べたが、これは非常に美味しいものであった。

今回のギンガメアジは印束商店 石田拓治さんより。いつもありがとうございます。

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イレズミガジ

2021年06月14日 20時49分39秒 | 魚紹介

3月下旬にぶろぐを抹消されましたので、4~5月の出来事も更新していきます。今回ご紹介するのは、ゲンゲ科マユガジ属のイレズミガジという魚です。

イレズミガジはマユガジ属の中でも特異な種といえる。筆者が知るかぎり日本産マユガジ属は24種が知られているが、ほとんどが北海道や東北沿岸、もしくは日本海沿岸に見られるのだが、子のイレズミガジだけは駿河湾で見られるからである。ゲンゲ科としては唯一ではない(このほかアベゲンゲ、ワダツミゲンゲ、ウスギヌゲンゲ、コンニャクハダカゲンゲなどが見られる)が、マユガジ属は本種だけのようだ。日本固有種とされ、宮城県~土佐湾までの太平洋岸で漁獲されている。生息水深も極端に深くはなく、200~600mほどの海底で漁獲されている。

イレズミガジの特徴は尾の部分が白っぽく、黒い斑点がある。胸鰭は丸く後ろ縁に凹みがない。体は黒っぽく、眼は大きい。そのため、顔はとてもかわいらしい。今回のイレズミガジは小型のソコダラ類と一緒に唐揚げにしておいしくいただいた。

今回の個体は青山沙織さんより。ありがとうございました。

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サガミソコダラ

2021年06月13日 21時05分17秒 | 魚紹介

3月末にぶろぐを消されましたので、4~5月の出来事も更新していきます。

これはサガミソコダラというソコダラ科の魚である。ミサキソコダラ属というグループの魚で、このグループの種は東北地方から東シナ海、沖縄舟状海盆、九州-パラオ海嶺などに分布し、7種が知られているようだ。本種は東北地方太平洋岸から九州南岸、沖縄舟状海盆にまで分布している。サガミソコダラは体がピカピカしていて、とても美しい種類である。

なお駿河湾のミサキソコダラ属魚類は本種のほかにミサキソコダラとオキナヒゲが獲れるようである。ちなみにカラスヒゲと呼ばれていた種はミサキソコダラと同種とされ消滅したようである。この仲間は写真のような小型個体と大きく育った個体では見た目が大きく異なるようだ。この個体は20cmほどの個体。本種はミサキソコダラとは異なりやや小型の種類であるようだ。なお、揚げ物にして食べたが美味であった。

この個体は青山沙織さんの「ヘンテコ深海魚便」の中に入っていた戸田産の個体。ありがとうございました。

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ヘリダラ

2021年06月12日 21時11分58秒 | 魚紹介

3月の終わりにぶろぐを抹消させられたので、4~5月の出来事もアップしていきます。今回は4月に入手した「ヘンテコ深海魚便」の魚をアップします。

このソコダラ科の魚はヘリダラ。戸田の底曳網漁業で漁獲されたものであるが、戸田産のヘリダラを紹介するのはこれで二回目である。前回は2015年にご紹介したのだがその時はしっかり同定しておらずヘリダラとハナソコダラのどちらの種になるか不明としたが、その後ヘリダラと再度同定できた。

ヘリダラはホカケダラ属の魚である。この属にはシンカイヨロイダラ(水深6900mまで)、ヒラガシラダラ(2000~4000mくらい)、ヨロイダラ(2000~4700m)など非常に深い海域に生息する「つわもの」が多いのだが、このヘリダラはその中では浅い場所でも獲れており、水深115~990mほどの海域に見られ、駿河湾の300m前後で見られるのはほとんどが本種といえるかもしれない(ハナソコダラやイバラヒゲ、カラフトソコダラはより深い)。

前回は鍋でいただいたと思うが、今回は唐揚げでいただいた。中骨は硬かったがそれ以外は美味しい。揚げ物はソコダラ類によく合う料理だと思った。これよりも小さいトウジン類の10cmくらいの幼魚なら、頭さえ落とせばホネごとばりばり食べられるだろう。

今回はヘンテコ深海魚便の青山沙織さんより。ありがとうございました。

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オオコシオリエビ

2021年06月11日 23時13分14秒 | 甲殻類(昆虫等をのぞく)

この生き物は「コシオリエビ」という生物の仲間。今年4月に戸田へ行ったときに直売所で購入したもの。非常に安い値段で販売されていた。種類はハサミの大きさなどから、おそらくオオコシオリエビではないかと思われる。現地では「ガサエビ」と呼ばれ、塩ゆでにして美味しい種類だ。

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