魚のぶろぐ

2006/5/28~。現在復旧作業中です。ご容赦願います。 ぶろぐの写真はオリジナルです。無断転載はお断りします。

アオギハゼ

2012年04月10日 22時21分03秒 | 魚介類飼育(海水)

以前紹介しましたベニハゼ属の魚ですが我が家にはもう1種、ベニハゼ属の魚がいます。

アオギハゼTrimma tevegae Cohen and Davisという種です。

アオギハゼは体長3cmほどの小型種で、常に頭を上にして泳いでいます。写真もなかなかピントが合わず、苦戦させられます。これもあってませんが、これはまだまだマシな方。

右にちらりとうつってるのは、ベニハゼ属の1種。小さくても、底生のハゼはちゃんとピントが合ってくれます。

幅30cmかそこらの水槽。大きい魚、水質にシビアな魚は飼いにくいですが、こういう小型ハゼの観察には最適な水槽です。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

フィリピン魚35.モンツキイシモチ

2012年04月08日 21時21分33秒 | 魚紹介

今日のフィリピン魚はテンジクダイ科のモンツキイシモチApogon melas Bleekerです。

 モンツキイシモチはテンジクダイ属の種で、体長10cmになります。この仲間ではやや大きく、体高もあります。

モンツキイシモチは背鰭・臀鰭に大きな暗色斑があります。これが和名の由来でしょう。体色は一様に灰褐色から暗色です。英名のBlack cardinalfishの由来でしょうか。

 

 幼魚の体も成魚とあまり変わらない黒一色ですが、生時には尾柄部が白っぽくなっています。ただ、死後には消えてしまっていました。成魚の特徴の黒色斑はまだ薄らと現れているだけです。

●観賞魚として

モンツキイシモチは一見地味な色彩ですが、観賞魚としての流通もあるようです。1996年にでた「トロピカル・マリン・アクアリウム」55号に本種の記述がのっていました。掲載された個体も、今回の個体同様にフィリピン産ということでした。大変丈夫で飼育しやすいとのこと。

また本種と思われるものの幼魚が荒俣宏氏らの、「磯採集ガイドブック」の中にも掲載されていました。奄美大島以南に分布しており、そのような場所では磯採集も可能なのでしょうが、日本では少ないと別の書籍にありました。私もフィールドではまだ見たことがない種です。内湾に多いとも聞きます。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

コガシラベラの成長

2012年04月07日 01時27分13秒 | 魚介類飼育(海水)

もう昨日ですが、先ほど水槽の水換えをしました。新しく水槽の上の上部濾過装置を90cm用のものに変更しまして、水も半分ほど換えました。

海水魚飼育記事も100の大台に乗りました。私のこのつまらないブログの熱心な読者さんなら、我が家には2種のベラ科魚類がいるのをご存じでしょう。

そのうちの1種、ニシキベラ属のコガシラベラThalassoma amblycephalum (Bleeker)は、もう半年でかなり大きくなりました。この緑というか、青というか、銀色というか、このような微妙で深い体色が素敵です。

もう体側の帯も目立つような黒ではなくなってしまいましたが、それでもきれいなのは変わりません。頭部に赤い模様も出てきています。そして可愛いのです。

以下の写真は何れも同一の個体です。

2012年2月

2011年12月

2011年11月

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

フィリピン魚34.ミゾレブダイ

2012年04月06日 21時27分09秒 | 魚紹介

今日のフィリピン魚はブダイ科のミゾレブダイLeptoscarus vaigiensis (Quoy and Gaimard)です。

ブダイ科の魚は2亜科に分けられ、ミゾレブダイやブダイはアオブダイ属、ハゲブダイ属、イロブダイ属、キツネブダイ属、カンムリブダイ属とは別の亜科に含まれます。胸鰭の軟条がやや少なく、頬部の鱗列が1列であるなども特徴です。ブダイなどを含む亜科には5属がありますが、ミゾレブダイ属は本種のみの1属1種です。

ブダイや、タイワンブダイなどのブダイ属魚類は、両顎の歯は癒合していないのに対し、ミゾレブダイ属魚類の場合は少なくとも上顎の歯は歯板を形成します。

体色は緑色っぽく、成魚の雄は青白い小斑も目立ちカラフルです。ただこの種は他のブダイと異なり、性転換はしないといわれています。雌から性転換して雄になる、所謂「二次雄」がいないのです。

沖縄で採集したものです。ブダイの仲間はサンゴ礁の潮溜まりや藻場で普通に見られますが、流れ藻の中でも採集したことがあります。また海草場にもよくみられるものです。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

フィリピン魚33.ブチアイゴ

2012年04月05日 19時43分52秒 | 魚紹介

今日のフィリピン魚はアイゴ科のブチアイゴSiganus punctatus (Forster and Schneider)です。フォックスフェイス以来のアイゴ科魚類となります。

 

アイゴ科の仲間は色彩を変化させるものも多いです。このブチアイゴは、普段は青っぽい灰色ですが、この個体は暗くなってしまっています。体側には橙色の小斑があります。一度、高知で潜っていた際に見たことがありますが、大変美しいものでした。

ゴマアイゴも似たような斑点を持ちますが、ブチアイゴは胸鰭上方に、周りの色よりも濃い暗色斑があるので区別できます。ただしこの斑はないものもおります。

背鰭は他のアイゴ科魚類と同じく13棘。腹鰭も他のアイゴ科魚類同様1棘・3軟条・1棘というスズキ目の中でもユニークな腹鰭の形をしています。そして、この背鰭・臀鰭・腹鰭の棘は有毒ですので、刺されないように気を付けましょう。

日本では小笠原諸島・高知県以南に分布する熱帯性のアイゴです。沖縄では他のアイゴ科魚類と同じく食用になっているようです。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする