今日のフィリピン魚はアイゴ科のブチアイゴSiganus punctatus (Forster and Schneider)です。フォックスフェイス以来のアイゴ科魚類となります。
アイゴ科の仲間は色彩を変化させるものも多いです。このブチアイゴは、普段は青っぽい灰色ですが、この個体は暗くなってしまっています。体側には橙色の小斑があります。一度、高知で潜っていた際に見たことがありますが、大変美しいものでした。
ゴマアイゴも似たような斑点を持ちますが、ブチアイゴは胸鰭上方に、周りの色よりも濃い暗色斑があるので区別できます。ただしこの斑はないものもおります。
背鰭は他のアイゴ科魚類と同じく13棘。腹鰭も他のアイゴ科魚類同様1棘・3軟条・1棘というスズキ目の中でもユニークな腹鰭の形をしています。そして、この背鰭・臀鰭・腹鰭の棘は有毒ですので、刺されないように気を付けましょう。
日本では小笠原諸島・高知県以南に分布する熱帯性のアイゴです。沖縄では他のアイゴ科魚類と同じく食用になっているようです。