魚のぶろぐ

2006/5/28~。現在復旧作業中で見苦しいところもありますが、ご容赦願います。

釣り堀のはなし5

2024年02月26日 22時57分27秒 | 環境問題

さて、長良川のニジマス釣り堀でついに国が動いたというニュース。まあ、河川を区切って釣り堀を作っていたわけで国交省サマの出番となったわけですが、もう最初の釣り堀の時点でそれを見抜くことができなかったのだろうか。まあTwitter民(Xと改名)のほうが見抜くスピードが早かったわけですな。報告して再度許可が下りれば運営再開ということになる。というか、もう運営再開しなくてもいいよ。

しかしながらこの「ニジマス釣り掘」というのは恒久的なものではなく、鵜飼のオフシーズンに観光客を呼び込むというもので、河川に網を張ってそれでおわらせるというようなもので、逃げるのは時間の問題であったように思える。さらに言えば、この点だけでなく、「河川を仕切ってニジマスを放流し、釣り掘りやつかみ取り」というようなイベントは現在も日本のあちらこちらで行われているのである。であれば、今回のような「ニジマス事件」は、夏になれば全国各地の釣り堀で行われるだろう。つまり、今後もニジマスが逸出するような機会は完全に失われたわけではないということである。賢明な読者の方はぜひ各自治体や地域の行政をチェックするようにしてほしい。みんなで力を合わせて漁協・悪質な生物放流者・行政から生物多様性を守ろう!

そしてそれはニジマスばかりではない。「ニジマスがだめならアユならよかろう」と安易に考える向きもあろうが、結局アユもアユで逸出する可能性もあるし、別系群の個体がもたらされる可能性もあるし、そうなったら「同じ種で外見で判別できない」ためニジマス以上に厄介である。もちろん寄生虫の問題もあり。こういう「河川を区切った釣り堀」というのは、もう前世紀の「負の遺産」というべきであろうか。


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