魚のぶろぐ

2006/5/28~。現在復旧作業中です。ご容赦願います。 ぶろぐの写真はオリジナルです。無断転載はお断りします。

全国の国立公園に高級リゾートホテル誘致

2024年07月19日 16時27分08秒 | 環境問題

【独自】全国35カ所の国立公園に高級リゾートホテル誘致、岸田総理が表明へ(テレ東BIZ)

https://news.yahoo.co.jp/articles/621294f8031d7cf307bc9cd46a3e326eddb49a95

全国に35か所あるすべての国立公園にリゾートをつくるという表明。要は「外国人観光客がたくさん来てくれても三大都市圏に集中しているから、地方にももっと外国人観光客が来てくれるように」ということである。また「国立公園の魅力を高める」ということも含まれているという。たしかに、自然公園法では「利用も促進」とあるから間違ったことは言っていないのかもしれないが、外国からたくさんの観光客を呼び寄せるというのはどうなんだろうか。そりゃあたくさんの人がお金を落として地元の人はうれしいかもしれないが、「お金」という目先のことにとらわれたのではその国立公園がもつ魅力を失うことになるかもしれない。

筆者は最近は沖縄県を2回、2019年、2020年に訪問している。2019年はまだ例の太陽の冠が流行る前であり、恐ろしい数の人が公設市場や町中、沖縄美ら海水族館にあふれていた。そしてその多くの人の話す言葉は明らかに日本語ではなかった。2020年は太陽の冠が流行ったが人はそれなりにいた。しかし中つ国の言葉を話す人は消え、つかの間の静けさが訪れた。現在は沖縄にも中つ国の言葉を話す人が戻ってきているといい、地元民は概ね歓迎しているものの、治安の問題であったり、天然記念物のオカヤドカリの違法な捕獲、それも大量の捕獲など問題が多い。正直いって、「地方は静かにしてやってくれないか」「有名な観光地や高級ホテルがなくても地方に魅力を感じ訪問する外国人は大歓迎」と私はいいたい。ただでさえ西表島などオーバーツーリズムが問題になって入島料とかいう話になっているはずなのに・・・

そして国立公園周辺にも開発が行われ貴重な自然が失われるということは西表島などで散々見てきたものである。石垣島のゴルフ場・リゾート問題もまだ残っており、生き物たちが安心して暮らせる日々はまだまだ遠いのかもしれない。この報道が勇み足であることを祈るしかない。


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