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ケブカガニ

2022年01月12日 15時25分29秒 | 甲殻類(昆虫等をのぞく)

前回のイワガニに続いてカニシリーズ。

写真のカニは高知で採集したケブカガニ。高知県の海の潮だまりには多数のカニが潜んでいる。このケブカガニは早朝の磯遊びで出会うことができたもの。その体毛?のせいで見つけにくい(そもそも擬態のためにこのような毛がはえているのだから当然といえるが)。沖縄でも夜の潮だまりで本種を確認した。沖縄においてはカニの種類も多いが、ほかの有毒生物の種類も多く、夜磯採集は注意が必要。分布域は相模湾以南の太平洋岸、九州北西岸、琉球列島で、海外ではインド—西太平洋のサンゴ礁域にひろくすむ。

ケブカガニは昔はオウギガニ科とされたが、現在はケブカガニ科とされている。手元にあった1980年代の本とはだいぶ分類が変わってしまっていて難しい。もちろん魚類もそうなのだが、カニなどは魚類ほどにはいい本が手に入れやすくないからか、古い80年代の本が今でも重要な文献となる。

沖縄においては「ハサミの先端が黒いのは毒ガニ」であるという言い伝えがある。もちろん実際にはハサミの先端が黒くても毒がないもの、逆に黒くなくても有毒のものがいるが、このケブカガニの場合は残念ながらこの言い伝えが当てはまってしまっているようだ。もちろん毒性は餌によって左右されると思われるが、琉球列島でカニを食べる際は市場で売っているものだけを食べるのが安心である。


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