2023/09/29放送
「世の光」の時間です。広島福音自由教会牧師、拝高真紀夫です。
先日、教会で5歳になる女の子とお母さんとの会話が聞こえてきました。
「ねえ、お母さん、お母さんはナオちゃんが可愛いから好きなの?」
「ううん、かわいさが無くっても好きだよ」
「それじゃ、元気だから?」
「いいえ、病気だとしても好きだよ。お母さんはナオちゃんが何もできなくても大好きなんだから」
その子は嬉しそうにお母さんに微笑み返していました。
存在そのものを受けとめる。そして愛する。そのときに人は喜びで満たされ、生きる力をいただけるのだなあ、とそう思いました。
そのように人は3歳頃までは天真爛漫なのですが、年齢が上がると自分の存在を考えるようになりますね。さらに年を重ね、関係が広がるにつれて不安は募ります。人々の関係が広がる中で、勉強ができるかどうか、外見はどうか、どれだけ人気があるか、といった比較によって自分の価値を測るようになるからです。
こうして生まれた存在の不安は生涯につきまとうことになりますねえ。そして定年退職後、自分の存在価値を見出せずにあえいでおられる方々も大勢おられるのです。
皆さんもそのような不安に悩まされたことはありませんか?
聖書イザヤ書43章4節に
「わたし--神様--の目には、あなたは高価で尊い。わたしはあなたを愛している」
とあります。
神様は、人をご自分の最高傑作とお考えになっておられるので、他の者と比較する必要はなく、あなたの存在そのものを愛し、その価値を認めてくださっているのです。自分の存在を意識し始めた女の子は、お母さんのことばを心から喜び、幸せに満ちていました。
皆さんも自分の周りを取り巻く様々なものを取り払い、ぜひ心を開き、「わたし--神様--の目には、あなたは高価で尊い。わたしはあなたを愛している」という、神様のことばに耳を傾けてください。私たちの存在そのものを愛してくださっている神様との関係を中心に生きるなら、不安は消え去り、いつでも生きる喜びと力をいただいて歩んでいくことができるのです。
ぜひ、これからも放送を聴き続けてください。
( PBA制作「世の光」 2023.9.29でのお話しより )
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