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 ♪ラジオ放送・文字版「世の光」

   1952年以来、キリスト教会が協力して全国民放ラジオで放送して73年、
PBA『世の光』を文字で 

■ルカの福音書 136 / 大嶋重徳

2024年02月28日 | Weblog

2023/10/11放送

 「世の光」の時間です。いかがお過ごしでしょうか? 大嶋重徳です。

 ルカ福音書でイエス様は、「あなたの敵を愛しなさい」と語られました。
 「世界の敵」ではありません。「あなたの敵」です。あなたの敵とは、あなたの近くにいて、あなたにとって無視することの出来ない存在です。なぜかあなたを嫌ってくる人です。
 
 そんな相手の憎しみの感情を前にすると、こちらにも「嫌いだ」という感情が湧き上がってきます。そして互いに「やだな」という感情が習慣化していく。到底好きになることなど出来ません。

 しかしここでイエス様は、「あなたの敵を好きになりなさい」とは言われませんでした。私たちは「愛する」と「好き」という感情を混同しやすいものです。「嫌い」な人を「好き」になるというのは確かに難しいことでしょう。しかし、愛は感情ではなく「意志」です。愛とは好き嫌いの感情に根拠を置くのではなく、愛するという「意志」に基づいて愛することを決断せよとイエス様はおっしゃるのです。

 イエス様は「自分を愛する者を愛したからといって、あなたがたに何の良いところがあるでしょう」と言われました。
 自分を愛してくれる「愛しやすい」人だけ愛するというのは、自分の「好き」な人とだけ一緒に生きていこうとすることと同じです。

 しかし、愛しにくい人、嫌いな人、苦手な人と一緒にいるというときに、私たちは選び取るべき「意志」が必要になります。いきなり「好き」にはなれなくても「愛する」という決断をする。そのためには愛を学ばなければなりません。

 愛することの報酬は何だと思いますか? 愛されることではありません。もっと愛せる人になることです。私たちは誰かを愛そうとしたときに、自分の中に愛の無いことに気がつきます。自分の愛のなさに幻滅をします。

 しかし私たちは神様から愛を学ぶことができます。そして再び神様から学んだその愛で愛し始めようとするのです。愛しにくい人を愛するということを試みていくのです。何度も失敗するに違いありません。しかし、そんな愛のない自分を愛してくれた神の愛を学んでいくとき、私たちは少しずつ愛せる人に変えられていくのです。「あの人の方から自分を愛するなら愛してあげてもいい」ではなく、自分から愛せるようになっていく。神から愛を学ぶとき、私たちは敵をも愛せる人へと変わっていくことができるのです。


 ( PBA制作「世の光」 2023.10.11でのお話しより )


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さて、この番組を制作しているPBAの「世の光」の係りでは分りやすい聖書通信講座を用意していて、初めての方には無料の入門コースがお勧めとの事。詳しくはPBAに案内書を申し込みましょう。日曜日に教会を覗いてみるというのもいいんじゃないかなあ。日曜日は大抵、朝10時か、10時半頃からお昼頃まで集まっていて誰が行ってもオーケー。PBAに聞くと近くの教会を紹介してくれるので、気軽に問い合わせるといいでしょう。問い合わせ先は、mail@pba-net.comです。
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 このサイトは URL名として   http://yonohikari.biblica.info  が使えます。携帯からもこのURLでどうぞ。

 

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