♪ラジオ放送・文字版「世の光」

   1952年以来、キリスト教会が協力して全国民放ラジオで放送して72年、
PBA『世の光』を文字で 

■律法を行う者は一人もない / 板倉邦雄

2024年11月28日 | Weblog

2024/08/22放送

 「世の光」の時間です。いかがお過ごしですか? 板倉邦雄です。

 今日は、「律法を行う者は一人もない」という題でお話ししましょう。
 律法とは、神様から与えられた法律です。一般に法律とは私たち人間が作った法律ですね。世界の法律の基礎にモーセの律法が用いられているようです。今日は、モーセの律法を与えられているのに一人もその律法を守ろうとしないことを批難するイエス様のことばです。ヨハネの福音書7章19節からです。

 さて、イエス様のユダヤ人たちに対する批難のことばが続きます。
  「モーセはあなたがたに律法を与えたではないか。それなのに、あなたがたのうちには、その律法を行う人が一人もない。あなたがたは、なぜわたしを殺そうと思っているのか」

 イエス様の教えに対し、「この人は正式な学問をしてないのに、モーセの律法の知識をどこで学んだのだ」と人々は批難していましたね。
 批難している人々は正式にモーセの律法を学んだ人々でしょう。しかしながら、素晴らしいモーセの十戒は「絵に描いた餅」であり何の役にも立ちませんでした。

 「あなたがたのうちには、モーセの十戒を行う者が一人もいない」と彼らはイエス様に批難されていたのです。
 なぜなら、目の前にいる神の子イエス様を殺そうと思っていたからです。「あなたは殺してはならない」とはモーセの十戒の第六番目の戒めです。人を憎んで殺そうと思う人は、すでにこの六戒だけではなく十戒すべてを破っているのです。飲み水に一滴の青酸カリが入れば飲み水全体を飲むことはできないのです。

 さて翻って、私たちも神の律法を犯しているのではないでしょうか。「罪とは、不法である」と聖書は規定しています。ですから私たちも神の律法を破る罪人です。神の律法の代表であるモーセの十戒は三つの 領域すなわち分野の罪を犯してはならないように命じています。

 まず法律的な罪です。「殺すな」「盗むな」「偽証するな」。次に道徳的な罪です。「父と母を敬え」「不品行をするな」「人のものを貪るな」。そして三つ目は宗教的な罪です。「偶像を崇拝するな」であります。

 私たちもこの三つの領域で罪をおかす罪人ではないでしょうか? 「律法を行う者は一人もない」のであります。私たちは、神に対しても、人に対しても、そして自分に対しても罪深い者なのですねえ。


 ( PBA制作「世の光」 2024.8.22放送でのお話しより )


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さて、この番組を制作しているPBAの「世の光」の係りでは分りやすい聖書通信講座を用意していて、初めての方には無料の入門コースがお勧めとの事。詳しくはPBAに案内書を申し込みましょう。日曜日に教会を覗いてみるというのもいいんじゃないかなあ。日曜日は大抵、朝10時か、10時半頃からお昼頃まで集まっていて誰が行ってもオーケー。PBAに聞くと近くの教会を紹介してくれるので、気軽に問い合わせるといいでしょう。問い合わせ先は、mail@pba-net.comです。
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 このサイトは URL名として   http://yonohikari.biblica.info  が使えます。携帯からもこのURLでどうぞ。

 

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