2023/2/2放送
「世の光」の時間です。いかがお過ごしでしょうか。大嶋重徳です。
引き続きルカ福音書を順番に読んでいます。
今週は、いのちを救う安息日の意味を考えてきました。この安息日の物語には、もう一人登場人物が出てきます。それは安息日に会堂に来ていた腕の動かない人でした。
安息日に「癒す」という仕事をするかどうかイエス様をギラギラと見張っていた律法学者たちをものともせず、イエス様は手の動かないその人に言われました。
「立って、真ん中に出てきなさい。」
すると、その人は起き上がって会堂の真ん中に立ちました。
この人は自分から「イエス様! 手を直してください。」とも言えない人でした。イエス様が「真ん中に出てきなさい」と言われたということは、会堂の真ん中に座ることもできず、ただただ会堂の片隅でじっとしていた人物です。彼は会堂に来ていても、神の癒しを期待する事も無かったのでしょう。ましてイエス様の目線に入るような場所に座ることもしませんでした。
しかしイエス様は会堂の真ん中で彼を迎えて、「手を伸ばしなさい」と言われました。「すると彼の手は元どおりになった」とあります。
安息日に癒しをなさるイエス様は私たちにも、「真ん中に出てきなさい。わたしの前に出てきなさい。端っこに座って自分の手は治らないと決めつけて諦めてそこに座り込んではいけない。」と言われます。
安息日に神様がもたらそうとされていることは、あなたのいのちを救うことです。たとえあなたが期待をしていなかったとしても、会堂の真ん中に座ることもせず、端っこの方で後ろの方で卑屈になって座っていたとしても、「あなたの人生の真ん中に出てきなさい」とイエス様は言われるのです。
「あなたの精一杯の愛と真実をもって神を礼拝しなさい。そこで与えられる平安の中を生きてほしい。」 人を愛せない悲しさや、自分を愛せない切なさに苦しんでいたとしても、イエス様は今日あなたに、「神の前に出てきなさい。そして、あなたの手を伸ばしなさい。硬くこわばってしまった生き方から、あなたの人生を伸びやかに伸ばしなさい。」
礼拝とは、そのようにあなたの人生の動かなくなった場所を伸ばしてくれます。礼拝とは、疲れきった魂が伸びやかにホッとできる場所です。是非、あなたも次の日曜日、礼拝に行って欲しいと思います。そこで、大きく伸びをすることができるのです。
( PBA制作「世の光」 2023.2.2放送でのお話しより )
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さて、この番組を制作しているPBAの「世の光」の係りでは分りやすい聖書通信講座を用意していて、初めての方には無料の入門コースがお勧めとの事。詳しくはPBAに案内書を申し込みましょう。日曜日に教会を覗いてみるというのもいいんじゃないかなあ。日曜日は大抵、朝10時か、10時半頃からお昼頃まで集まっていて誰が行ってもオーケー。でも、新型コロナ禍で集まるのを制限したりオンラインの集まりに切り替えたりしているかもしれません。PBAに聞くと近くの教会を紹介してくれるので、気軽に問い合わせるといいでしょう。問い合わせ先は、mail@pba-net.comです。
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