2022.2.1放送
「世の光」の時間です。お変わりありませんか? 岩井基雄です。
私たちにどうしても必要なものの一つは飲み水です。人間の身体の約60%は水でできていると言われますが、飲み水がなくなったり安全な水を得られなかったとしたら人は生きられないのです。
神の民イスラエルは神に導かれ、モーセというリーダーを通して、奴隷状態だったエジプトを脱出し、神の約束の地へと向かっていました。その数は男性だけで200万人。女性や子どもを含めるとその倍以上にもなる多くの人々に必要な水を得ることは簡単ではありませんでした。しかも、彼らが通っていた荒野という乾いた場所では大変なことでした。飲み水がなく渇き切った神の民はリーダーであるモーセに怒り、彼を撃ち殺そうしたのです。しかしその怒りの本質は神に対するものでした。彼らは全てを創造され、あの海をも分けて数百万人の神の民を渡らせた主権者なる神様に信頼することができなかったのです。
民の怒りを受けてモーセは神様に向かいます。彼はどこまでも神様に信頼しました。そして神様はモーセにこう命じました。
「さあ、わたしはそこ、ホレブの岩の上で、あなたの前に立つ。あなたはその岩を打て。岩から水が出て、民はそれを飲む。」モーセはイスラエルの長老たちの目の前で、そのとおりに行った。
旧約聖書 出エジプト記 17章6節
ホレブとは「乾燥した場所」という意味を持ちます。その岩から神は水を溢れさせ、数百万人の民を潤したのです。「あなたの前に立つ」と語られた神は、その奇跡を通してご自身の存在を、民に対しても明らかに示されました。民に注がれた奇跡の水は神の憐れみの水でした。神に信頼せず背き続けた民をも神は愛し、憐れまれたのです。神は愚かな神の民をも愛し、憐れみを注ぎ、導き続けてくださったのです。
聖書のことば
「永遠の愛をもって、わたしはあなたを愛した。それゆえ、わたしはあなたに真実の愛を尽くし続けた。」
旧約聖書 エレミヤ書31章3節
あなたにも憐みの愛を注ぎ、心も体も潤される神様の恵みを受け取り、あなたが今抱える問題のただ中をも、神様に信頼して雄々しく歩んでいきませんか?
( PBA制作「世の光」2022.2.1放送でのお話しより )
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