♪ラジオ放送・文字版「世の光」

   1952年以来、キリスト教会が協力して全国民放ラジオで放送して72年、
PBA『世の光』を文字で 

■一年の計は神様にあり / 羽鳥頼和

2013年12月28日 | Weblog
2013/12/28放送

 世の光の時間です。お聴きくださりありがとうございます。羽鳥頼和です。

 もうすぐ2013年も終わろうとしています。皆さんにとって今年一年はどんな年だったでしょうか。私は自分の一年を振り返ってみると反省することばかりです。そこで今日は私自身のためにも、反省することについて考えてみたいと思います。

 聖書の中に大反省をした人がいます。その人の名前はダビデです。彼はイスラエルの王様でした。そんな彼が大きな過ち、大きな罪を犯してしまいます。彼は自分の部下であるウリヤの美しい妻バテシェバを自分のものにしてしまいます。そのために夫ウリヤを戦場の最前線に送って殺してしまうのです。預言者ナタンがダビデの罪を暴露します。ダビデは神様が自分の罪を御存知であり、怒っておられることを知ります。自分の犯した罪に悩み苦しむダビデはその苦しみを神様からの罰と受けとめます。ダビデはその時の思いを旧約聖書の詩篇38篇にこのように記しています。

 「神様の憤りのため私の身体はぼろぼろです。私の罪のためにわたしは酷い状態です。私の罪が重荷のように私にのしかかっています。」(1~3節参照)

 ダビデは自分自身の心の葛藤に苦しみます。そして愛する者、親しい者に見捨てられる苦しみを味わいます。それだけでなく、自分のことを非難する人々の攻撃に苦しむのです。ダビデは神様に叫びます。

「私を見捨てないでください。主よ。わが神よ。・・・急いで私を助けてください。」(21節、22節)

 ダビデは無駄な言い訳や弁解をせず、ただ神様の赦しと慰めを求めます。ダビデにとってはこれが最善の反省でした。

 日本の社会はやり直しないの効かない社会と言われます。しかし神様は人にやり直しの機会を与えてくださるお方です。神様はこのように言われます。

 「わたしはあなたがたのために立てている計画がある。・・・それはわざわいではなくて、平安を与える計画であり、あなたがたに将来と希望を与えるためのものだ。」(エレミヤ書 29章11節参照)

 一年の計は元旦にあり、と言いますが神様は既にあなたのために素晴らしい計画をもっておられます。私たちも今年一年を振り返り、反省すべきことを反省し、神様の赦しと慰めをいただきましょう。そして神様の立てておられる素晴らしい計画に期待しましょう。

 明日は今年最後の日曜日です。ぜひお近くのキリスト教会にいらしてください。

(PBA制作「世の光」2013.12.28放送でのお話より )
 
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