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 ♪ラジオ放送・文字版「世の光」

   1952年以来、キリスト教会が協力して全国民放ラジオで放送して73年、
PBA『世の光』を文字で 

■岩と呼ばれた男、ペテロ 2 / 原田憲夫

2016年04月26日 | Weblog
2016/4/26放送

 世の光の時間です。いかがお過ごしですか? 原田憲夫です。

 今日は先週に引き続きキリストの弟子ペテロを紹介します。
イエス・キリストが当時の指導者たちの陰謀によって捕えられた時、ペテロは心配で見え隠れしながら後からついていきます。人々は官邸の中で暖をとり、裁判の結果を待っている場面でした。ペテロもそしらぬ顔をしてみんなの仲間のようにして火にあたっていた時です。そこへ一人の女の人が来て、「この人もイエスと一緒にいました。」というのです。ペテロは慌てて打消します。「いいえ、私はあの人を知りません。」「あなたも彼らの仲間だ。」「いや違う。」「確かにこの人も彼と一緒だった。この人もガリラヤ人だから。」 隠したってだめだ、と言うわけです。遂にペテロは、「そんな人は知らない!」と口汚くキリストを否定するのです。ところがぺテロがまだ言い終えないうちに時を告げる鶏が泣きました。この瞬間、ペテロは我に帰りました。

 実はペテロは最後の晩餐の時に、啖呵を切りました。「たとい全部の者があなたのゆえにつまずいても、私は決してつまづきません。主よご一緒になら、牢であろうと死であろうと覚悟はできております。」 そのペテロに対しキリストはこう言いました。「ペテロ。あなたに言いますが、今日鶏が鳴くまでにあなたは三度わたしを知らないと言います。」 キリストはペテロのつまづきを見通しておられたのです。

 今、鶏が泣いた瞬間、ペテロはキリストのことばを思い出し、そのまなざしに触れ、我に帰ったのでした。彼は外に出て行って激しく泣きました。大の男が泣きました。激しく泣いたのです。ペテロは開き直りませんでした。自分の過ち、自分の取り返しようのない失敗に激しく泣いたのです。

 このペテロの涙の中に、キリストのきよい暖かい愛の心がそのまま映っています。失敗をしない人は居ないでしょう。しかしその失敗によって人生を失う人も決して少なくありません。自分の世界に閉じこもったり、自分の手で人生を終わらせてしまう人もあります。けれどもキリストは愛の心ですべてを覆ってくださるお方です。今日キリストはあなたをその愛の眼差しの中へ招いておられます。このキリストに人生を託しませんか? さあ、新しい人生へと一歩踏み出してください。

  ( PBA制作「世の光」2016.4.26放送でのお話しより )

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さて、この番組を制作しているPBAの「世の光」の係りでは分りやすい聖書通信講座を用意していて、初めての方には無料の入門コースがお勧めとの事。詳しくはPBAに案内書を申し込みましょう。日曜日に教会を覗いてみるというのもいいんじゃないかなあ。日曜日は大抵、朝10時か、10時半頃からお昼頃まで集まっていて誰が行ってもオーケー。PBAに聞くと近くの教会を紹介してくれるので、気軽に問い合わせるといいでしょう。問い合わせ先は、mail@pba-net.comです。


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このサイトは URL名として  http://yonohikari.biblica.info  が使えます。携帯からもこのURLでどうぞ。


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