2021.11.26放送
世の光の時間です。お元気ですか? 岩井基雄です。昨日に引き続きマルコの福音書から学びましょう。今日はキリストが十字架にかかる前に、その備えとして自分の持てる最高のもので準備したある女性についてです。
私たちは様々な宝を持っていますね。その宝を自分だけのものとして握りしめずに、その宝を他の人のために生かせるとしたら、その宝はさらに輝くのではないでしょうか。
キリストの十字架刑が近づく中、エルサレムに近いベタニアという村でキリストは人々とともに食事をしていました。その時、この村に住むマリアという女性がその食事の席に来て、自分の香油、非常に高価で純粋なナルド油をキリストの頭に惜しみなく注いだのです。
人々はどよめき、ある者は憤慨し、「何のために、香油をこんなに無駄にしたのか。この香油なら、300デナリ以上に売れて、貧しい人たちに施しができたのに。」と叫びました。しかし本心は、ただ物惜しみする思いだったのです。
キリストはこう語りました。
「彼女を、するままにさせておきなさい。なぜ困らせるのですか。わたしのために、良いことをしてくれたのです。…彼女は、自分にできることをしたのです。埋葬に備えて、わたしのからだに、前もって香油を塗ってくれました。まことに、あなたがたに言います。世界中どこでも、福音が宣べ伝えられるところでは、この人がしたことも、この人の記念として語られます。」
新約聖書 マルコの福音書14章6、8、9節
人々はキリストが死ぬことなど考えてもいませんでした。キリストが幾度も語っていたのにです。しかしマリアはキリストの言葉を受けとめ、自分のできる精一杯、いや最高のものを持ってキリストのために尽くしたいと考え、自分の宝を捧げました。それは自分を捧げる行為でもありました。その愛の行為をキリストはどれほど喜んだことでしょうか。そしてその麗しい香りと行為は世界中で証されているのです。
あなたも自分の喜びを後にして、他の人のために、また神の栄光のために生きる人生、宝や自分自身をも捧げて行く歩みを始めていきませんか? 神の恵みと祝福が、あなたの心も身体も、そして人生をも満たしていくからです。最高のものを持って神を愛し、人々を愛していく人生、その人生をあなたにも一歩ずつ進んで行っていただきたいのです。
( PBA制作「世の光」2021.11.26放送でのお話しより )
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