2023/12/19放送
「世の光」の時間です。ナビゲーターの飛田紀代美です。今週はクリスマスの讃美歌とエピソードをご紹介しています。
今日お送りするのは「羊はねむれり」( 旧讃美歌 119番/讃美歌21の252番/新聖歌 85番/教会福音讃美歌86番 )。日本人の作詞・作曲による作品で、海外でも歌われている数少ない讃美歌の一つです。作曲者の鳥居忠五郎は1898年、北海道の牧師家庭に生まれました。妹が難病を患い、彼は小学校6年生の時から東京の親戚の家で過ごしますが、ろくな食事も与えられず、掃除、風呂焚きなどにこき使われる毎日でした。忠五郎の唯一の慰めは教会でした。彼はこの頃から、差別され除け者にされながら苦しんで生きている人々を慰め励ます賛美歌を作りたいと思っていたといいます。
忠五郎は東京芸術大学で声楽を学び、讃美歌集の編纂にも力を尽くしました。1940年、時は第二次世界大戦の最中(さなか)、青年たちのための讃美歌集を作ることになり、忠五郎は「羊はねむれり」の作曲を依頼されました。彼は歌詞を書いた紙をいつも持ち歩き繰り返し読んでいたのですが、散歩の途中でメロディーが浮かび、一気に曲を書き上げたと言われています。染み入るような優しいメロディーをお聞きください。 「羊はねむれり」 KAY合唱団です。
♪「羊はねむれり」 歌:KAY合唱団
( PBA制作「世の光」 2023.12.19でのお話しより )
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さて、この番組を制作しているPBAの「世の光」の係りでは分りやすい聖書通信講座を用意していて、初めての方には無料の入門コースがお勧めとの事。詳しくはPBAに案内書を申し込みましょう。日曜日に教会を覗いてみるというのもいいんじゃないかなあ。日曜日は大抵、朝10時か、10時半頃からお昼頃まで集まっていて誰が行ってもオーケー。PBAに聞くと近くの教会を紹介してくれるので、気軽に問い合わせるといいでしょう。問い合わせ先は、mail@pba-net.comです。
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