2023/9/1放送
「世の光」の時間です。いかがお過ごしでしょうか? 福井誠です。「継続は力なり」 日々、聖書を手に取り、心の糧とするなら、自然に養われてくるものがあるものです。
今日は「私は今日、特にあなたに教える」と題してメッセージをいたします。初めに聖書のことばをお読みします。
「あなたが主に拠り頼むことができるように、私は今日、特にあなたに教える」
旧約聖書 箴言22章19節
箴言はソロモンによって書かれたと言われていますが、箴言22章の17節から24章の22節まではソロモンではない、つまりエジプトの知恵の書「アメンエムオペの教訓」を引用したものだとする説があるのです。確かに、この箴言を書いたソロモンは、エジプト人の女性も妻に迎えていますから、古代エジプトの文学についてもよく知っていて、それを自分の格言集の中に混じえたということはあるでしょう。またさらに、中東には共通に親しまれていた文学があり、それを収録したとも言われています。
以前私がイスラエルのラキシュで発掘調査に加わった時、大理石の小瓶を見つけたことがありました。近くで見ていたヘブライ大学の教授が、それはイスラエルで作られたものではないと教えてくれました。つまり、イスラエルは南北の文化が交流する通り道に位置するので、様々な物流があったことを示す証拠なのだというわけです。文学や思想も同じに考えてよいでしょう。
ともあれ、このエジプトを起源とすると考えられている教訓も重要なことを教えています。つまり、教育の目的について、それは現代において一般的に考えられているように社会に役立つ人材を育てることではなくて、学ぶ者が主・神を信頼することにあると言うのです。
というのも人間としての正しい倫理観、人生観の基礎に、目に見えない神を恐れること、信頼することがあると考えられたからなのでしょう。面白いところです。イスラエルのみならず古代エジプトにもあった当時の共通の考え方に教えられます。
確かに、人間がいつも奢り高ぶることなく物事を考え正しいことをしていく基本には、人間を越えた存在を恐れる謙虚な心が必要です。
( PBA制作「世の光」 2023.9.1送でのお話しより )
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