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 ♪ラジオ放送・文字版「世の光」

   1952年以来、キリスト教会が協力して全国民放ラジオで放送して73年、
PBA『世の光』を文字で 

■二度と直すことができない / 福井 誠

2017年04月26日 | Weblog
2017/4/26放送

 世の光の時間です。いかがお過ごしでしょうか? 福井 誠です。今日のバイブルメッセージは「二度と直すことができない」です。 それではエレミヤ書19章11節からお読みしましょう。
 「 彼らに言え。『万軍の主はこう仰せられる。陶器師の器が砕かれると、二度と直すことができない。このように、わたしはこの民と、この町を砕く。

 今日はまた聖書通読ブログの流れに戻ってエレミヤ書を見ていきます。この箇所に出て来る陶器師の器というはイスラエルの民のことです。陶器は粘土から造られますが、粘土はまだやわらかいうちにはいくらでも作り直しができますねえ。しかし一旦乾燥し固まりと化してしまうと、なかなか作り直すことができません。もはや砕くのみです。エレミヤは神が命じられるままに陶器の器を買い、その器を皆の面前で砕きました。偶像礼拝から立ち返らずその罪を悔い改めないイスラエルの霊的な頑なさは固くなり修正の効かなくなった陶器そのもので、もはや壊される以外にない、というわけです。

 またエレミヤが器を砕いたベン・ヒノムの谷は偶像礼拝が盛んに行われた場所です。その昔、一度はヨシヤ王の宗教改革の時代に、その偶像崇拝の祭壇は取り除かれて廃棄物の焼却場または犯罪者の火葬場として用いられようになったのですが、エレミヤの時代には再び偶像崇拝の場所として復活していたようですね。

 そこでエレミヤは異教の民の真似をして偶像崇拝に傾くイスラエルの民の面前で器を砕き、民がどんな裁きの運命に直面しているかに気づかしようとしたのです。恐らくエレミヤのしたことは当時の人々の間では噂となって、みながエレミヤの言動に注目することになったでしょう。しかしこれほど分りやすくまた確実に神の裁きを伝えながら、イスラエルの民は悔い改めませんでした。そしてやがてイスラエルの国は滅んで行くのです。

 今日の私たちの心も、もはや再生のきかない粘土、乾燥した土の固まりとなっていることはないでしょうか。正しくない者は神の御国を受け継ぐことは決してありません。どこかで私たちは新しい命を経験し、新しい歩みを始めないといけないのです。神の新しい命にあずかり、神の祝福の中に進んで歩む者でありたいですね。

(PBA制作「世の光」2017.4.12放送でのお話より )

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 さて、この番組を制作しているPBAの「世の光」の係りでは分りやすい聖書通信講座を用意していて、初めての方には無料の入門コースがお勧めとの事。詳しくはPBAに案内書を申し込みましょう。日曜日に教会を覗いてみるというのはお勧め。こっそり覗きたければ一人で。それとも友だちをけしかけてつるんでもいいし。日曜日は大抵、朝10時か、10時半頃からお昼頃まで集まっていて誰が行ってもオーケー。事前の連絡なしでもちょっとのぞかせてくださいと言えばいいでしょう。PBAに聞くと近くの教会を紹介してくれるので、気軽に問い合わせるといいでしょう。問い合わせ先は、mail@pba-net.comです。

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http://yonohikari.biblica.info 

が使えます。携帯からもこのURLでどうぞ。


 

 

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