世の光の時間です。 いかがお過ごしでしょうか? 福井 誠です。 今日のバイブル・メッセージは「愛に物惜しみはない」です。
それでは聖書の中のマルコの福音書14章8節から読んでみましょう。
「この女は、自分にできることをしたのです。埋葬の用意にと、わたしのからだに、前もって油を塗ってくれたのです。」
石膏の壷を抱えた一人の女性がイエスに近付いてきました。 壷には高価な香油が入っていました。 当時のイスラエルでは、家に訪れた客に香油を数滴振り掛ける習慣がありましたので、この女性はもてなしのために近付いたのだと思われたことでしょう。
ところがこの女性はイエスに近付くと、数滴どころか壷を割ってその中身を全部イエスの頭に注いでしまったのです。 驚くような出来事ですねえ。
すると何人かの人々が立ち上がり、この女性の行為を批難し始めました。 「こんな高価な香油を無駄にするなんて何ということだ」というのです。 実際その香油は300デナリ以上の値うちがありました。 当時、労働者の日当は1デナリでしたから、単純に計算しても300デナリは1年分の収入に匹敵します。 それほど高価な香油を一瞬にしてイエスの頭に注いでしまったというのは、確かに無駄遣いのように思われるものですねえ。
しかし、なぜこの女性はこんなことをしたのでしょう。 イエスのことばから判ることは、この女性は、イエスの埋葬の用意にと、つまり最後のお別れに際して自分にできる限りのことをしたのだということです。 数滴ではなく全てを注ぎ出すほどにイエスを大切に思い、別れを惜しんだ訳ですねえ。 大切なものにはどんなに時間をかけても、お金をかけても惜しいとは思わない、それが人間の心です。
そして神様も同じなのです。 私たちを天の永遠の祝福に入れてくださるために神様は御自分の独り子さえ惜しまずに私たちに与えてくださいました。
ぜひ聖書を読んでいただき、あなたのためにすべてを注ぎ出してくださる神様の深い愛を知っていただきたいと思います。
(PBA制作「世の光」2008.11.13放送でのお話しより)
******
さて、この番組を制作しているPBAの「世の光」の係りでは分りやすい聖書通信講座を用意していて、初めての方には無料の入門コースがお勧めとの事。詳しくはPBAに案内書を申し込みましょう。日曜日に教会を覗いてみるというのはお勧め。こっそり覗きたければ一人で。それとも友だちをけしかけてつるんでもいいし。日曜日は大抵、朝10時か、10時半頃からお昼頃まで集まっていて誰が行ってもオーケー。予約なしでもちょっとのぞかせてくださいと言えばいいでしょう。PBAに聞くと近くの教会を紹介してくれるので、気軽に問い合わせるといいでしょう。問い合わせ先は、mail@pba-net.comです。
******
このサイトは URL名として
http://yonohikari.biblical.jp
が使えます。携帯からもこのURLでどうぞ。