世の光の時間です。お元気でお過ごしでしょうか。関根弘興(せきね・ひろおき)です。今日もさわやかに一日を過ごしていきたいですね。
昔話に『うさぎと亀』の話しがあります。うさぎと亀が向こうのお山のふもとをゴールに駆け比べをする話しですね。誰が考えても常識的にはうさぎが勝つ訳です。ところが勝利したのは亀でした。うさぎは、どうせ亀は追い付くまい、と余裕の一眠りをしてしまった訳ですねえ。うさぎと亀の距離はどんどん縮まって、遂には亀がうさぎを追いこして勝ってしまったという訳です。
どうしてそんなことになったのでしょう。やっぱりねえ、うさぎが怠けているからですよ、とかね。自己過信していたんですよね、とか。ま、いろいろあるでしょう。でも、ようく考えてみると、うさぎの敵は誰かと言えば、あの亀でした。うさぎにとって亀に勝つということ自体が目標だった訳です。でも亀にとっては、うさぎと競争しても勝てるはずがありません。ですから亀の目標はあくまでも向こうのお山のふもとまで完走することだった訳ですねえ。
どうも私たちはこのうさぎのような感覚をもって生きていることが多いんですねえ。それは周りの存在があまりにも気になる訳です。私たちはすぐに人と比べたがる癖を持っています。そして、あの人よりは私の方がましだよね、とか、すぐに批判的になってみたり、逆に劣等感に悩んでしまったりなんていうこともある訳ですよねえ。いつの間にか、ゴールを目指す生き方ではなくて、周りの存在が自分の目標にすり替わってしまい、一喜一憂していることがとても多いように思うんです。
新約聖書の多くの手紙を書いたパウロはこのように書いています。ピリピ人への手紙3章13節から14節のことばです。
「兄弟たちよ。私は、自分はすでに捕えたなどと考えてはいません。ただ、この一事に励んでいます。すなわち、うしろのものを忘れ、ひたむきに前のものに向かって進み、キリスト・イエスにおいて上に召してくださる神の栄冠を得るために、目標を目ざして一心に走っているのです。」
私たちの人生は永遠の天の都というゴールを目指す実は素晴らしい素晴らしい生涯なんです。決して後ろに後退する歩みではありません。逆に後ろのものを忘れ、一歩ずつ前に進む人生なんですねえ。亀のように歩みがのろくても気にしないでください。何て歩みののろい人と呼ばれようが大切なのは、イエス・キリストがあなたと共に歩み、一緒にゴールをしてくださるということをあなたが信じ生きていくことなんですよ。
(PBA制作「世の光」2006.07.18放送でのお話しより )
******
さて、この番組を制作しているPBAの「世の光」の係りでは分りやすい聖書通信講座を用意していて、初めての方には無料の入門コースがお勧めとの事。詳しくはPBAに案内書を申し込みましょう。日曜日に教会に行ってみるというのもいいんじゃないかなあ。近くの教会を紹介してくれるので、気軽に問い合わせるといいでしょう。問い合わせ先は、mail@pba-net.comです。
***
このサイトは URL名として http://yonohikari.biblical.jp
が使えます。携帯からもこのURLでどうぞ。