2025/1/30放送
「世の光」の時間です。いかがお過ごしでしょうか? 大嶋重徳です。
私の担当する今週は、聖書のルカ福音書8章から、種を蒔く人の例えから聞くことについて一緒に学んでいます。
昨日まで、イエス様が教えてくださった間違った聞き方についてお話ししてきました。
では良い聞き方とは一体何でしょうか。
良い地とは土の柔らかな土地のことです。人が踏みしめたような道端で固くなっている土が耕され、堅い岩地が砕かれ、取り除かれている地面です。茨が引き抜かれて、陽の光が土の上に燦々(さんさん)と届いている土地のことです。
そのような土地の土は柔らかい土です。枯れ葉などが肥料となり、堆肥がバクテリアの活動を活発にし、土がふかふかになっている土地です。鍬で耕され、隙間が十分に空いている土地です。手を土にいれると温ったかい。種である聖書のことばが入ってくることを心待ちにしているような土地です。種を蒔くと、鍬に耕されて出来た隙間にスッと土の奥深くに種は入っていきます。肥料によって出来たふかふかな土ですので、スッと種から根っこが生え出やすくなっているのです。
イエス様は、謙虚で柔和な心で聞きなさい、とおっしゃいました。良い地とは謙遜に聞く心のことです。高ぶって上から目線で「どうだ、聞いてやろう」と聞くのではなく、誤解と偏見は一旦脇に置いて、「ああ自分に語られている」とまっすぐに聞くことです。そして、「これは自分に言われていることかもしれない」と、自分の現実に思い当たる聞き方をすることです。イエス様はそのような謙遜な聞き方こそ、柔和な聞く心を生み出していくとおっしゃいました。
良い聞き方とは、自分の中にある堅い岩の塊に気づき、引き抜かなければならない茨の生活があると気づき、認める謙遜な心です。神のことばの種がスッと入っていくのです。多少の草や茨が生えてきたとしても、スッと抜きやすい柔らかさがある土です。
しかし良い地になるのには、茨が引き抜かれると「痛い」と思う出来事が起こってくるでしょう。神様は固い固い石のような心を諦めずに砕こうとされるのです。良い聞き方とは、悔い改めることをやめない心で聞く聞き方でしょう。今日も神のことばである種を蒔く神様は、私たちが変わることを諦めてはおられません。
( PBA制作「世の光」 2025.1.30放送でのお話しより )
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