♪ラジオ放送・文字版「世の光」

   1952年以来、キリスト教会が協力して全国民放ラジオで放送して72年、
PBA『世の光』を文字で 

■新しい心を形作られる

2006年07月06日 | Weblog


 世の光の時間です。いかがお過ごしでしょうか? 福井 誠です。今日は聖書の中のローマ人への手紙から読んでみましょう。

 「もしイエスを死者の中からよみがえらせた方の御霊が、あなたがたのうちに住んでおられるなら、キリスト・イエスを死者の中からよみがえらせた方は、あなたがたのうちに住んでおられる御霊によって、あなたがたの死ぬべきからだをも生かしてくださるのです。」(ローマ人への手紙 8章11節)

 『明治十手架』という山田風太郎の小説があります。上下二巻からなる長篇で、明治時代、刑務所から出所した人たちの復帰活動に精を出したキリスト教社会運動家・原胤昭(はら・たねあき)の生涯を描いたものです。風太郎はこの小説の中で原胤昭が面倒を見た犯罪人たちについてこんな書き方をしています。「世のあらゆる幸福な者、あらゆる美しい者、あらゆる気高い者への呪詛と悪念に満ち、それらを傷つけ打ち壊すことなら彼らは平気でする。むしろ喜び勇んで取りかかる。」

 風太郎のことばに、人間の悪魔的な心、闇の奥深さを考えさせられます。つまり、刑務所に入るような犯罪人ではないとしても、風太郎が表現するような悪魔的な心と自分はまったく関係がないと言い切れる人などいないことでしょう。人の幸福を素直に喜べない。幸せな人を見ると、その挫折を密かに思い描いてしまう。表には決して出せない心の闇というものが人にはあるのではないでしょうか。この世には幸福・美しさ・気高さだけを求める人とそれらを打ち壊そうとするだけの人がいるのではありません。実際誰の心にも美しさ・気高さを求めながらそれらを打ち壊そうとする悪魔的な心も混在しているのではないでしょうか。そしてそれが故に様々な人間関係が破壊されています。

 そうであればこそ、人もまたキリストの救いを必要とするのでしょう。パウロは言います。「キリスト・イエスを死者の中からよみがえらせた方は、あなたがたのうちに住んでおられる御霊によって、あなたがたの死ぬべきからだをも生かしてくださるのです。」聖書をさらに学んで私たちの心のうちに新しい良い性質を形づくってくださるイエス様をぜひ知っていただければと思います。

 (PBA制作「世の光」2006.07.06放送でのお話しより)

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さて、この番組を制作しているPBAの「世の光」の係りでは分りやすい聖書通信講座を用意していて、初めての方には無料の入門コースがお勧めとの事。詳しくはPBAに案内書を申し込みましょう。日曜日に教会に行ってみるというのもいいんじゃないかなあ。近くの教会を紹介してくれるので、気軽に問い合わせるといいでしょう。問い合わせ先は、mail@pba-net.comです。

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