ふうるふうる・たらのあんなことこんなこと

いろんなできごとを面白がってしまおうと思っています。
日常のあれやこれや記事です。

夕焼けは空が恥ずかしがってるから

2011-04-23 18:59:16 | 本や言葉の紹介

武蔵浦和“ふうるふうる”のたらです。
               (↑これをクリックするとホームページに行きます)


 娘と父との会話。

娘「夕焼けって、どうして空が赤くなるの」
父「空が恥ずかしがっているんだよ」

算数が嫌いで落ち込んでいる娘へ
父「嫌いなことは追求しないほうがいいんだよ。追求すると、ますます嫌いになるから」

娘にいつも言っていた
父「キミに涙は似合いませんぞ……涙が似合うのは、美女だけですからな」

試験の答案にお父さんが言った通りに書いたら×がついて返ってきたので、先生が言うことと違うと娘が反発したら、
父「どっちもウソじゃないよ。本当のことはひとつじゃないんだ。
 答えをひとつにしぼると、人生は息苦しいよ。
 いろんな人がいろんな答えをもっていて、それを出し合って世の中が成り立っていくのが一番いいんだ」

 これ、娘はタレントの中村メイコ、父は小説家の中村正常。
 「本の旅人」(2011年3月号 角川書店)の『子供のころ戦争があった 連載第7回 「中村メイコの戦争」』(梯久美子)に出ていたエピソード。
 中村正常氏はナンセンスユーモア作品を発表していましたが、第二次世界大戦のときに軍国主義に引きずられていく文壇に反発して筆を折り、終戦後も一切書かなかったそうです。
 そして、強烈な反骨精神をユーモアでくるみ、ユニークな方法でメイコさんをとびきり明るく育てたとのこと。
 最後にご紹介した発言なんて、フェミニンリーダーシップの精神と同じですね。すごいなあ。
 こういうふうにダンディで剛毅でユーモアたっぷりなかた、すてきだなあ。見習いたいあやかりたい。