ふうるふうる・たらのあんなことこんなこと

いろんなできごとを面白がってしまおうと思っています。
日常のあれやこれや記事です。

松谷みよ子さんのエッセイを読んで 7

2014-03-14 08:56:22 | 本や言葉の紹介

中浦和“ふうるふうる”のたらです。

 「松谷みよ子全エッセイ1 わたしの暦」(筑摩書房)から抜粋します。

●覚え書『死の国からのバトン』
 時代時代のあるところで、人びとはバスに乗りおくれまいとするように切符を買います。それは大東亜共栄圏の切符かもしれず、魔女狩りの切符かもしれず、反戦の切符かもしれません。私もまたそのように公害批判の切符を手にしただけで、それを免罪符のようににぎっただけで、次の日から書きはじめるとしたら……。
「あんまり早くわかったような気になること、それはわかっていないことではないだろうか。」


 ずっきりと胸に響く。自分への戒めの言葉だと心していかなければ。