ふうるふうる・たらのあんなことこんなこと

いろんなできごとを面白がってしまおうと思っています。
日常のあれやこれや記事です。

一気に脱力 おそるべき勝さま

2011-09-01 10:04:36 | アホ話

中浦和“ふうるふうる”のたらです。
              (↑これをクリックするとホームページに行きます)

 やっと一区切りついた昨日、たまたま図書館で「勝新太郎全曲集」をみつけました。

写真が若い!


 1曲目から7曲目まで、タイトルからしてチャンバラ歌謡映画の主題歌かなと思ったんだけど、8,9,10曲目が座頭市関係の歌、15曲目が「兵隊やくざ」なので即お借りした。



 で、1曲目「春雨じゃ濡れて行こう」を聞いて膝も腰も砕け散っちゃったわさ。
 歌詞がさあ、
街の柳が芽をふきゃ春さ 春が来た来た君も来た 赤いコートにちらちら小雨 招くネオンもワンダフル ヘイ 春雨じゃ濡れて行こう
ですぜ。
 
  そんでもってそんでもって、声が、声が、“あのカツシン”じゃない。
  『歌う映画スター』第1号の高田浩吉を甘くしたような声。いい声なのよ。いい声なんだけどさ。
 で、「ヘイ」という、ついもれちゃったようなかけ声のスバラシサにノックアウト。
  非常に脱力しながら笑い転げたのでした。

 河内音頭っぽい15曲目でやっと“あのカツシン”の声。
 いやあ、こんなに声が変わったのって、きっと意識して変えたんだろうなあ。
 白塗りの二枚目で売り出したころの声から“あのカツシン”の声までを聞けたわけだよね。ありがたやありがたや。
 
  でワタクシ、「兵隊やくざ」を持ち歌にしちゃろうかと思っております。
 この映画とっても好きだし、歌詞がね、そんなことできるわけも通るわけもないじゃないかと言われるかもしれないけど、でもこういう心意気好きなんだもん。

エー 怒鳴り散らして威張るじゃないぜ ヨーホイホイ 威張る奴ほど意地がない 階級なんかクソくらえ 弾丸も鉄砲も恐くない 俺は荒くれ 兵隊やくざ 嘘と卑怯が大嫌い
 エー 筋の通らぬ命令ならば ヨーホイホイ 腕にかけてもごめんだぜ 上官なんかクソくらえ 無理に売られた喧嘩なら 買ってやろうか兵隊やくざ どんなしごきも受けて立つ
 エー お国のためだと口では言うが、 ヨーホイホイ 正義忘れたばちあたり 戦争なんかクソくらえ いのちおしくはないけれど 無駄にゃ死ねない兵隊やくざ もっとやりたいことがある

 ああ、カツシンの大宮二等兵と田村高廣の有田上等兵、よかったなあ。
 浪花節語り(浪曲師)になれずやくざの用心棒をやっていた大宮と、名家の出身のインテリで幹部候補試験を意図的に落第した戦争嫌いの有田上等兵っていう設定、うまい。本当に名コンビだったなあ。

 ええっと実は私、生まれてはじめて「わあイイオトコ」と思ったのが勝新太郎さまだと思う。
 たぶん小学校低学年ぐらいで映画の座頭市を見たときかなあ。
 お兄ちゃんの若山富三郎さんも好き。
 ついでに言うと先代の松本幸四郎さま、尾上松緑さまご兄弟も大好き。小学生のころ毎月のように歌舞伎見物に連行されたときに惚れたんだっけ。マンガ雑誌を買ってやると言われてついてったんだっけ。

 うーん、ちょっとお肉がついていて顔がしっかりした人が好みというのはどこですり込まれたんだろうなあ。
 あ、その後は順調にやさおとこ系にもキャパが広がりましたです。