ふうるふうる・たらのあんなことこんなこと

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野口晴哉氏の言葉

2007-06-13 11:53:47 | 本や言葉の紹介
 野口整体の野口晴哉氏の「潜在意識教育Ⅰ 心理指導」からご紹介します。今まで言ってきたことの裏打ちをしてもらっているなと感じた言葉です。

●心と体と
 心と体を分けたのは人間の頭であって、人間の頭でいくら分けたとて別々になるものではない。五臓六腑、四肢五体と体を分けたところで、分けたのは人間の頭の中、ここで息している人間は五臓六腑に分かれてはいない、四肢五体一つになって動いている。人間はあくまで全一的な存在、このことが判らない人が、心に心理療法を、体に物理的療法を行う。

●存在
 自分は自分の頭の中に存在する、記憶、感情、推理等の結果としての行動、その体験を通して、自分というものはこうであると結論を出している。その人の自分だと思っているものはいつも過去の影によって出来上がっていることは確かである。彼自身は「我はこのごときもの」と認むることによって、その認めた自分が出来上がる。彼の言う自分とは彼自身が自分也と認めたるものに他ならない。そして認めた如く自らなって行く。気短と認めたものは気短になり、親切と認めたものは親切な行為をするようになる。

●変化
 自分の認めた自分以外の自分のあることを他から発見されると、承認できるものは自分の認めの中にくり入れる。自分の変化が起こる。蛹はいつか蝶になるかもしれない。彼の蛹の中に蝶の命を認むることが心理療法というものである。
 心理療法は、彼自身の根底に変化を起す技術である。暗示とか説得とか雑念を多くすることでは決してない。