花の四日市スワマエ商店街

表参道スワマエ商店街会長のひとり愚痴

こうせつ市場 その二

2024年01月27日 | レモン色の町

岡野先生は、最後にこう締めくくっていました。

定期市はかつて住民の資金力や購買力も低く交通の不便なところで発生した。しかし、四日市は定期市が出来たことにより、道路の発達、開拓を促し、それがまた市(いち)を発展させ、店舗化し、商業都市化していった。四日市の場合は、定期市が基になって町ができ海陸物産を得て発展してきた。定期市は都市の発展に関係あるのでどこの都市でも市日を市名に採ると思われるのに採っている市は数少ない。その中で四日市は都市形成と共に市民の体質を作りあげてきたからこそ市日を市名に採ったのであろう。

市(いち)は購買者との交流を大事にし、コミュニケーションの場ともなっている、これらは四日市の特色と考えられる。この意味で四日市はひとつの生活文化を市により作りあげてきたのではないだろうか。これこそが心の豊かさだと考えられる。

行政の支配統制があまりなく、行政が指導した市場は他の要因があったにせよ十分には成熟しなかった。経済が発達した今日の四日市に、定期市が増加し定着していることは四日市市民が持つ旺盛な生活意識(文化)の表れであろう。

2009年フリマ㏌ドームの様子

岡野先生は、市(いち)は文化だと言い切ってみえます。規模は小さくても、大きな資金を必要としなくても、比較的自由な出店は、まさしく市の魅力です。そこでは日常のコミュニケーションが展開し、情報が流れ、人と人との触れ合いがあります。こうして市は定着し、町が、そして商店街が形成されてきたのです。

エキサイト・四日市バザール

コメント
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