花の四日市スワマエ商店街

表参道スワマエ商店街会長のひとり愚痴

ヨソ者・バカ者・若者記

2009年08月01日 | おいらの商店街
今日から大四日市祭り。残念ながら雨。四日市商店連合会が出す甕破り山車の準備、と言うよりも埃にまみれ、蚊にさされながらの掃除に、先ほどまで参加させていただいていた。
明日の運行はお天気次第。できるのか、できないか、大家さんと樋口さんが頭を痛めている。あとの連中は「ヤメトケ、ヤメトケ」といった感じだ。
さて、マッチャンからもらった朝日新聞の切り抜き「ニッポン人・脈・記」。まちおこしは人に尽きる、それもヨソ者・バカ者・若者と言うお話。
ある日、店の二階からドカン、ドカンと大きな音がする。ここは小布施にある枡一市村酒造場。「社長、壊しています!」と叫んで社員が飛び込んできた。
セーラ・マリ・カミングス嬢はペンシルベニア生まれのアメリカ人。日本にほれ込んで留学。長野五輪関係の仕事から、その後小布施の酒屋に就職した。
社長が駆けつけると、セーラが鉄のハンマーを振り上げて壁を壊していた。
議論ばかりして店を改修するかどうか結論を出さない。その煮え切らなさに、セーラは痺れを切らしたのだ。
社長の市村は笑う「ヨソ者が入れば波風が立つ、とは思っていました。でも台風でした」
こうしたセーラの実行力で、小布施に浮世絵の北斎会議を誘致させたり、ハーフマラソンを成功させたりで、小布施の活性化に手腕を振るっている。
次に紹介のバカ者は、熊本県黒川温泉で老舗の旅館を営む後藤哲也氏。
彼は、旅館の裏山に3年半かけて、自らのノミと金づちで洞窟の露天風呂を掘りあげた。硬くて1日数センチしか掘れなかったことも。旅館仲間からは変人扱いされて浮き上がった存在に・・・。
しかし、完成した露天風呂は評判を呼んで大好評。閑古鳥の鳴く旅館街でますます孤立化してしまった。ところが、まちに戻ってきた2世・3世の若者たちが注目した。彼は理解ある青年たちに露天風呂作りを教えた。
彼らはいまや温泉街おこしの先頭に立って活躍している。
最後に、山梨県立大教授の市原実氏はこう結ぶ
「価値を発見するヨソ者、突破するバカ者、柔らかな頭の若者。うまくいっているまちにいくと、必ずそんな魅力的な人に出会います」
変人扱いされても執念をもって続けること。街づくりに必要な人間なのかもしれない。
コメント
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