新・ほろ酔い気分

酔っているような気分のまま、
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ソマリア沖に思う

2008年12月29日 06時15分33秒 | コラム・エッセー

 アフリカのソマリア沖では、海賊が出没していて大変なようだ。

 この種の話が出るたび、日本は恥ずかしい国情を世界にさらけ出してしまう。

 あの海峡は、我が国の石油確保にとって、もっとも重要なルートのはず。

 憲法や自衛隊法の定めによって、十分な警戒活動ができないとか。

 ことが起きるたび、憲法問題をはじめとする現行法律の不備が取り沙汰される。

「集団的自衛権については、自然権として我が国も保有しているが、憲法上は行使できない」

 こんな妙な憲法解釈をしたまま、長年放置しっぱなしの日本。

 EUの警備艇が、海賊船を撃退した話があった。

 一方中国艦隊は、国際的な義務を果たすとして、ソマリア沖へ出航したそうだ。

 拉致された国民ですら救出できない日本、海賊に襲われている自国の商船を守れない日本、お互いを援助し合うことが出来ない日本。

 ただただ空疎な議論だけをして、時間を浪費している。

 こんな状態では、領土はおろか国民の生命・財産をすら守ることはできない。そんな国は、もはや独立国とは言えまい。

「名誉ある独立国でなくても、生きてさえいられればいい」

 もしもそのように思っているのであれば、今の国際社会で、日本は生き残れない。

 それを覚悟の上でなければ、「ダメなものはダメ!」 とは言えないのではないか。

 どんなに力んでみても、ソマリア沖問題で起きた「海自派遣」の論議は、いずれウヤムヤの内に消えてしまうに違いない。

 選挙のことしか考えない政治家と、事なかれの現行維持主義の官僚では、きっと議論は進まないはずだ。

 戦争後におけるGHQから受けた不当な洗脳によって、国民の側にも、大きな痼りが残ってしまった。だから議論は進まない。

「日本は悪かった、悪かった、悪かった。だから武力は悪だ。もう軍備はいらない」

 こんな呪縛から抜け出せない日本。反省を楽しんでいる国の未来はどうなるか?

 現状のままでは、いずれ日本国は消滅する。

 もう私はなかば諦めている。「不作為」が民族の滅亡を招くことは承知しているのだが。

 これも国民の選択の結果なら、納得せざるをえない。

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コメント (12)
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