いつもながらのボヤキです。寒さが大の苦手な私です。
普段から活発でない脳細胞が、寒さを感じるとさらに動きが鈍くなります。思考の方向もマイナスに向かって行くのです。もちろん、そのスピードはノロノロです。
動きが鈍ければ、大きな失敗は少ないはず。ところがそうは行きません。果敢に動くべきなのに、ノロノロ動きですから、結果は推して知るべしです。
わずかながら、メリットもあります。マイナス思考が、良い結果をもたらすこともあるのです。
昨年の今ごろ、マイナス思考が思わ結果もたらせてくれました。
「どうせ何をやっても、うまく行きっこない。止めておこう」
これがマイナス思考の一般的な傾向です。
ところが、健康に関しては逆の動きになります。
「ひょっとしたらガンかな?」 これもマイナス思考の一種です。
そんな思考の末、精密検査にまで突っ込んで行きました。
その結果、二つのガンが発見できたのです。運よく早期ガンで、どちらも切除できました。
これなど、マイナス思考のお手柄です。悪いだけではない証拠です。
あれから一年が経過しました。今のところは異常はありません。
しかしながら、「よかった、よかった」とだけ思わないところが、マイナス思考の特徴です。
「本当かなあ、見落としているンじゃなかろうか」 そんなことを思ったりもします。
先日は帰郷しました。父親が育った地域も訪ねました。
野口雨情の生家も見学しました。
旧友たちとも、何十年かぶりに再会できました。
マイナス思考にしては上出来の行動でした。
しかし、心の底では、「ふるさとへ廻る六部の気の弱り」を気にしている私がいるのです。
やはり私は、マイナス思考の愚か者のようです。
着ぶくれの愚かな影と睨めっこ 鵯 一平
写真は、先日の帰郷の際、磯原駅前の公園で撮ったわが影です。
七十余年かけて身につけた愚かさを、着ぶくれの下に押し隠そうとしていました。
その上、カメラバッグを背負って歩いたのです。
それ自体が「愚か」ですね。
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