わが家の近くに、広い菜園がある。
近所の家々が、思い思いに借りて野菜作りに精を出している。
知恵を出し合い苦労しているので、素人眼には、立派な作物が育っているように見える。
つい先だってまで、菊が顕を競って咲いていた。10月頃は、菊畑と見まごうほどの権勢だった。
しかし、11月の声を聞くと、もう枯れ始めたり刈り取られたりで、すっかり勢いが失われた。
時勢には勝てない。
上の菊は一昨日に撮影。ひと群れのこの黄菊たちだけが、盛んに咲いていた。
ほかの菊は、すっかり枯れ急いでいる。
菊にとって、一生懸命に生きることは、咲いて枯れること。枯れ急ぐこと。
我が身を思ったりする。
折からの西日。枯れ菊が一瞬の映えを見せた。
ひたすらに枯れ急ぎゐて菊光る 鵯 一平
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