新・ほろ酔い気分

酔っているような気分のまま、
愚にもつかない身辺雑記や俳句で遊んでおります。
お目に留めて下されば嬉しいです。

矜持は捨てず

2008年12月16日 07時55分11秒 | コラム・エッセー

 ネットワークの充実ぶりは見事です。

 健康に関する情報のネットワークのことです。

 別に、医師や病院との情報ネットワークではありません。

 電話が鳴りました。

「おい、今、Pチャンネルで、胃ガンの早期発見法の話をしているぞ。すぐ見ろよ!」

 こんな内容です。

「うんうん、俺も見てるよ。ありがとう」 このように応対するときもあります。

「あ、そうか、ありがとう。すぐ見るよ!」 こんな場合もあります。

 中には、念入りな電話もあります。

「今、Qチャンネルで、脳動脈瘤についてやってるぞ!」 友人からの電話です。

「Qチャンネルを見てるか?脳動脈瘤をやってるよ!」 弟からも電話があったりします。

「おい、本当に見てるンだろうな!」 さっきの友人からの確認の電話です。

 もちろん、こちらからも電話します。

 こんなネットワークができるなんて、すこし変なのでしょうね。

 健康ブームと言えば聞こえはいい。長生き願望が強すぎるのでしょうか。

 テレビやラジオでも、健康増進や病気に関する番組が多いように思います。

 私も長生きはしたい。しかし、90歳や100歳までを願ってはいません。せめて、男性の平均寿命まで行けるかなあ、といった感じです。

 ただ、今すぐには死にたくありません。いや、死ねないと思っております。カミさんや子供たちの現状からみて、もう少し先のほうがよさそうなのです。これは勝手な思い込みです。

「なーに、その時になれば、何とかなるものよ」 

 これはカミさんのセリフです。温かいのか冷たいのか、判断に苦しむ応接です。

 今の段階では、喜寿が一つの目安です。あるイベントを考えています。

 喜寿が達成できたら、次の目安は傘寿となります。この時のイベントは考えておりません。

 傘寿達成の暁には、米寿を目指すことになるのですが、とてもそれは無理でしょう。

 間もなく後期高齢者。邪魔者扱いをされそうですね。

  自動車の運転にあたっても、紅葉マークをつけることになっています。妙な法律だとは思いますが、お上の決めたことなので、従うしかありません。しかし、あれは「悪法」でしょう。

 紅葉マークをいたわったり特別に注意したりする気風が、今の日本にあると思っているのでしょうか。思っているとしたら、世間知らずな愚か者です。

 でもまあ、それはそれ、甘んじて受けることしかありません。

 国家の財政は苦しいのだそうです。年金も福祉も、財源問題があります。

 私たちの世代が、無策だったからでしょうか。

「孫の世代に負担を残さないため」と、大きな合唱になっています。それはその通り、未来にツケは残せない。

 しかし、完全には納得しきれませんよ。

 莫大なアメリカの国債を売れなどとも言いません。国防をアメリカに依存しているのですから、やむをえませんね。売ったらアメリカに叱られます。つまり、もはや不良資産です。

 いろいろあるのですが、心の内では、かつて産業戦士と踊らされ、ソコソコ踊りきったという誇りは持っております。

 邪魔者扱いを受けたとしても、心の中の矜持が消えるものではありません。

 矜持だけは持ち続けます。

 それどころか、今後の扱いによっては、化けて出ます。

 戦争経験者ですから、きっと怖い化け物になりますぞ。

 別館に、写真俳句ブログの「いのちの囁き」を開設しております。

 そちらのほうへも、どうかお越し下さいませ。

  こちらへ → http://hiyodori2.shashin-haiku.jp/

 ランキングに参加しております。応援のクリックをお願いします。

   ↓  ↓

  にほんブログ村 シニア日記ブログへ                                          


             

             

コメント (12)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする