先日の朝、息子と孫娘が駅まで迎えにきてくれた。
通常は、持ってきたバッグを息子に渡し、私は孫の手を取ることになっている。
先日も、そこまでは通常通りに進んだ。
そこからが少し様子が変わった。
歩き足りないときは、孫と私は氏神さまの境内へ行く。
賽銭箱に小銭を入れて、二礼・二拍手・一礼。それからピョンピョンと遊んで、家に戻る。
それでもなお歩き足りなければ、気が済むまで歩くことになる。
ところがその日に限って、「○△×のところへ行く」と言い出した。
(○△×はおもちゃの名前。私ははっきり覚えていないので、今は書けない)
先週はJRとの乗り換え駅まで迎えに出てくれた。ついでに駅ビルのおもちゃ屋に入り、幾つかのおもちゃを買った。○△×はその店に並んでいた。
つまり、その店に行きたいと言い出したのだ。
息子とカミさんは、ドンドン家のほうへ行ってしまった。
「○△×は今度にしようね」 私の提案に、孫は素直に頷いた。
「あーあ、よかった」 私は安堵した。
ところが案に相違した。
「ここへ入る」 指さしたのは、小さなおもちゃ屋だった。
こうなれば入らざるをえない。
入れば買わざるをえない。
息子に叱られるのを覚悟で、要求に屈してしまった。
家に帰ったら、息子はにやりとした。「やられたね!」と言いたそうな顔だった。
祖父母は甘い。甘やかしがよくないことは知っている。しかし、対応が難しい。「ダメ」を上手に言えないのだ。
こんなことをブログに書くこと自体が、祖父の甘さを露呈している。
「孫俳句は禁物」 これはよく言われていることだそうだ。つまり、孫を主題とした俳句は甘くなるので、避けたほうがいいという忠告。
ブログも同じことだろうか。
孫を叱れない。だから意に添う方向へ行ってしまう。
これでは我が儘になる。分かっているのだが、魔法をかけられたように従ってしまう。
育児落第生の下らないボヤキである。
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