新・ほろ酔い気分

酔っているような気分のまま、
愚にもつかない身辺雑記や俳句で遊んでおります。
お目に留めて下されば嬉しいです。

鬼瓦

2008年12月27日 06時27分34秒 | 写真俳句・エッセー

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極月や何見据ゑてか鬼瓦

 あと幾日かで今年も終わる。

 今日から休暇に入る人もいるかもしれない。

 もちろん、大晦日まで頑張る人もいる。

 アメリカ発の金融不安がきっかけで、世界中が大不況になってしまった。

 つい先ごろまで、「好景気の連続は有史以来」 と報じられていたが、今や、「100年に一度の大不況」 と言われている。とんでもない事態となってしまった。

 来年3月の新卒者にとって、夏頃まではウハウハの就職戦線だった。

 しかし、もはや「派遣切り捨て」や「内定取り消し」がまかり通っている。ぬるま湯と言われていた「終身雇用」が見直され、成果主義による人事考課時代にもなった。

 企業自体の生き残りのため、「終身雇用は日本企業の美徳」などと言っていられなくなった。派遣労働や期間労働によって、人件費の削減を図る時代になってしまった。

 雇用される側の一部には、「労働の自由」を喜ぶ風潮があった。企業に縛られることを嫌う若者がいたことは確かだ。

「つい先年度までは好決算をしていた会社が、いち早く人件費カットを打ち出していいのか?企業の社会的な責任はどう考えればいいのか!」 

 そんな指摘もあるようだ。だが、空疎に怒鳴っているだけ。

 この議論は難しい。

 企業とは誰のものか?そんな議論にぶち当たったことがあったっけ。

「企業とは株主のものだ!」 その主張が大きな声になっていた。

 その声が主流に思えた時期もあったのだ。今もそうかもしれない。

「お客さまがおり、社員があっての企業ではないか!」 その声もまだまだ健在だ。 

 こんどの金融崩壊不況が、われわれに何を残してくれるだろうか。

 われわれは何を学ぶことができるだろうか。

 社会の動向を注目していきたい。

 私個人の意見を言えば、お客さまや社員を尊重する企業を歓迎したい!

 儲かれば売り、損をすれば売るような風土には、なかなか愛社精神も生まれない。

 アメリカ的な「株主資本主義」は、日本の風土に馴染まないように思えてならない。

 私は古いのかなあ。

        極月や何見据ゑてか鬼瓦   鵯 一平

 これからお姫様を迎えに行ってくる。わが家の年中行事だ。

 楽しい喧噪の時間を送ることになる。スタミナに気をつけ、心して対処しよう!

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コメント (13)
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