新・ほろ酔い気分

酔っているような気分のまま、
愚にもつかない身辺雑記や俳句で遊んでおります。
お目に留めて下されば嬉しいです。

サルビアの朱

2008年10月01日 07時08分02秒 | 写真俳句・エッセー

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集ひたるサルビアの朱の輝やけり

 
 どんな嬉しいことがあっても、いつも胸の底に痼りが残っていた。

 仕事場のことである。

「顔で笑って心で泣いて……」

 演歌にありそうな言葉だが、そんな気分の日が続いていた。

 そんな中にありながら、時には、状況好転のニュースもあった。

「よかった、よかった!」 

 その都度、確かに喜びはあった。

 その喜びは、次なる努力へのエールでもあった。

「そうか、そうか、よかったねえ。じゃあ次ぎもまた頑張ろうよ」

 そんな中途半端な喜びだった。次なる苛酷な努力が待っていた。だから、その瞬間は喜べても、真底からの喜びにはならなかった。

 笑顔をつくり、肩を叩き合って喜んでみても、胸の底に潜む痼りを忘れることはできなかった。

 そんな数ヶ月だった。

 昨日の午後、とびきり嬉しい報せがあった。Y君からの電話だった。

 胸の底に潜んでいた痼りが、緩んでも良さそうな報せだった。

 よかった!本当によかった!

 後輩たちの努力が、実を結んでくれたのだ。

 電話を受けながら、涙腺が緩んでいる自分を感じた。加齢涙腺軟化症……?

 こんな時、長話は禁物だ。

 多くの後輩たちに、心から「ありがとう」を言いたい。

 そして、精一杯の讃辞を贈りたい。

 よかったね!!

 リーダーのみんなにも、心から感謝を申しあげたい。

 個々それぞれの力が、結集して大きな輝きを見せたのだ。

   集ひたるサルビアの朱の輝やけり  鵯 一平

 未来永劫を約束されたわけではない。

「決まり」を守る長い努力が待っている。それは何事でも同じだ。

 今日はOB会。話に花が咲きそうだ。

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コメント (14)
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