どんな嬉しいことがあっても、いつも胸の底に痼りが残っていた。
仕事場のことである。
「顔で笑って心で泣いて……」
演歌にありそうな言葉だが、そんな気分の日が続いていた。
そんな中にありながら、時には、状況好転のニュースもあった。
「よかった、よかった!」
その都度、確かに喜びはあった。
その喜びは、次なる努力へのエールでもあった。
「そうか、そうか、よかったねえ。じゃあ次ぎもまた頑張ろうよ」
そんな中途半端な喜びだった。次なる苛酷な努力が待っていた。だから、その瞬間は喜べても、真底からの喜びにはならなかった。
笑顔をつくり、肩を叩き合って喜んでみても、胸の底に潜む痼りを忘れることはできなかった。
そんな数ヶ月だった。
昨日の午後、とびきり嬉しい報せがあった。Y君からの電話だった。
胸の底に潜んでいた痼りが、緩んでも良さそうな報せだった。
よかった!本当によかった!
後輩たちの努力が、実を結んでくれたのだ。
電話を受けながら、涙腺が緩んでいる自分を感じた。加齢涙腺軟化症……?
こんな時、長話は禁物だ。
多くの後輩たちに、心から「ありがとう」を言いたい。
そして、精一杯の讃辞を贈りたい。
よかったね!!
リーダーのみんなにも、心から感謝を申しあげたい。
個々それぞれの力が、結集して大きな輝きを見せたのだ。
集ひたるサルビアの朱の輝やけり 鵯 一平
未来永劫を約束されたわけではない。
「決まり」を守る長い努力が待っている。それは何事でも同じだ。
今日はOB会。話に花が咲きそうだ。
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いい句です。
ひよどり様の周りにいる仲間たちをサルビアになぞられて、みなの笑顔が輝いているようです。
真夏に朱のサルビアは強烈な色ですが、秋めいてくると勇気を貰えそうな色に見えます。
七転び八起きです・・・・・
お早いコメントをありがとうございます。
仰るとおり、サルビアは夏に強烈にアピールします。
夏の季語としている歳時記が多いです。
しかし、なぜか秋の季語としている歳時記もあります。
私は秋の季語として使いたいと思っております。
嬉しいですね。昨日らい ニューヨークの下げで暗い気分の中 事業が順調でなによりです。景気が早く回復することを祈る 赤ですね。
心底に溜まった澱が、きれいさっぱり消えることは一生無いでしょう。
自我は厄介なものです。
サルビアは秋の季語でもあるんですネ
此処何日か雨の日が続き肌寒く憂鬱です。
嬉しい出来事があってよかったですね。
後輩思いのひよどりさんはさぞ嬉しかったでしょう
涙を潤ませて嬉しそうにしているお顔が目に浮びます。
サルビアの赤色のようにこれからも課がやいtてくれるでしょう。
皆さんの喜びも伝わってきそうな写真です
とてもうれしいことがあったんですね
ますます団結力が増しますね
ひよどりさんの強い意志が伝わっている
素晴らしい職場ですね
アメリカはどのように対処してくれるのでしょうか。
大統領も困っているようですね。
遅れれば遅れるほど傷が深くなります。
早期解決を願いたいと思います。
胸の痼りが綺麗サッパリなくなることはありませんね。
あの痼りとこの痼り。
大きくなったり薄くなったりです。
私の調べた範囲で申しあげれば、サルビアを夏の季語としている歳時記が多いです。
もちろん、秋の季語としている歳時記もあります。
私は、「秋のサルビア」に惹かれます。
このところ「そぞろ寒」の感じですね。
嬉しいことがあったり、すぐにしょんぼりとなったり、私の胸は小鳩?のようです。
私は「加齢涙腺軟化症」なのです。
しかし、加齢ガンコ症も同時に患っているので、さらに困ったものなのです。
とても嬉しいことでした。
私など、なんの役にも立たず、ただ心配ばかりしております。
心配や取り越し苦労は、当事者にとって、実は「はた迷惑」なのですね。
どこまでも厄介な年寄りです。