管理人よりお知らせです。
「福島原発事故と女たち 出会いをつなぐ」(近藤和子・大橋由香子/編)が、梨の木舎から発行されました。本書は、福島原発事故後、避難した人、福島に残った人それぞれの立場から、14人の女性たちの思いを綴った本です。
当事者でありながら知られているようで意外と表に出ることの少ない福島の女性たちが、いま何を考え、思いながら暮らしているのかを、ぜひ見ていただきたいと思います。
私の妻のほか、当ブログのリンク先サイトである「やいちゃんの毎日」管理人・人見やよいさん(フリーライター)などが登場する前半は、福島の今がわかり、大変興味深い内容になっています。
フェミニズム運動の立場から福島原発問題が語られている後半部分については、当ブログが詳細な論評をすることは控えますが、反原発デモに来るのが母親ばかりとか、政治性のない「母親」という安心感から彼女たちにマスコミが飛びついたのではないか、あるいは、結局、女は母でないと1人前ではないと言われているような気がする、等の主張には、いかにも昔のフェミニズム運動的な「古さ」も感じ、違和感も覚えます。
実際のところ、フェミニズム運動が提起したそうした問題は今に至っても何も解決していないのかもしれません。しかし、そうした運動スタイルが問題を解決しなかったことは事実だし、若い女性(おおむね30代まで)にとってはそうした運動的次元を超えたところで意識が形成され、動いて行っているのではないか、という気がします。
要するに何が言いたいのかというと、男か女かという対立軸ではなく、もっと柔軟な「自分らしさと社会的協調性の両立」という中で、自己実現をしながら女性の社会的地位を確立していこう、と考えている(ように見える)若い女性に、そうした昔のフェミニズム運動的な主義主張が受け入れられるかというと、やや疑問な気がするのです。
とはいえ、前半部分だけでもかなりお勧めの1冊ですので、ぜひ、お買い求めください。
「福島原発事故と女たち 出会いをつなぐ」(近藤和子・大橋由香子/編)が、梨の木舎から発行されました。本書は、福島原発事故後、避難した人、福島に残った人それぞれの立場から、14人の女性たちの思いを綴った本です。
当事者でありながら知られているようで意外と表に出ることの少ない福島の女性たちが、いま何を考え、思いながら暮らしているのかを、ぜひ見ていただきたいと思います。
私の妻のほか、当ブログのリンク先サイトである「やいちゃんの毎日」管理人・人見やよいさん(フリーライター)などが登場する前半は、福島の今がわかり、大変興味深い内容になっています。
フェミニズム運動の立場から福島原発問題が語られている後半部分については、当ブログが詳細な論評をすることは控えますが、反原発デモに来るのが母親ばかりとか、政治性のない「母親」という安心感から彼女たちにマスコミが飛びついたのではないか、あるいは、結局、女は母でないと1人前ではないと言われているような気がする、等の主張には、いかにも昔のフェミニズム運動的な「古さ」も感じ、違和感も覚えます。
実際のところ、フェミニズム運動が提起したそうした問題は今に至っても何も解決していないのかもしれません。しかし、そうした運動スタイルが問題を解決しなかったことは事実だし、若い女性(おおむね30代まで)にとってはそうした運動的次元を超えたところで意識が形成され、動いて行っているのではないか、という気がします。
要するに何が言いたいのかというと、男か女かという対立軸ではなく、もっと柔軟な「自分らしさと社会的協調性の両立」という中で、自己実現をしながら女性の社会的地位を確立していこう、と考えている(ように見える)若い女性に、そうした昔のフェミニズム運動的な主義主張が受け入れられるかというと、やや疑問な気がするのです。
とはいえ、前半部分だけでもかなりお勧めの1冊ですので、ぜひ、お買い求めください。