安全問題研究会~鉄道を中心とした公共交通を通じて社会を考える~

公共交通と原発を中心に社会を幅広く考える。連帯を求めて孤立を恐れず、理想に近づくため毎日をより良く生きる。

ケータイをスマホに変える

2011-07-27 21:42:25 | IT・PC・インターネット
原発事故で命も危険なこの非常時に何をやっているのかと思う読者諸氏もいるかと思うが、ケータイを3年使ったW53CAから念願のスマートフォン、IS03に変えた。

W53CAの優れたカメラ機能(操作性、撮影の安定性)には相変わらず全く不満はないが、そろそろ3年間使い倒したためボタン操作が怪しくなってきた。特に電源ボタンが強く押さないと反応しなくなってきたのは致命的である。

そんな折、妻の使っている機種が2012年7月以降、800MHz帯の周波数再編のあおりで使用できなくなるとのアナウンスがKDDIからあった。該当機種を使っている顧客には今なら無料で機種変更に応じるという。周波数再編までまだ1年あるとはいえ、24日の記事で紹介した地デジ同様、何事も直前になると店舗は混雑するし、操作性に優れた良い機種は直前になるほど入手しにくくなるから、機種変更するなら今のうちだと思い、ショップに行くことにした。そして、どうせなら私のほうも、電源ボタンが今にも死にそうなW53CAにこだわり続けることはないと思い、一緒に機種変更することにした。

数年前から料金制度が変わり、番号ポータビリティ制度による他社からの乗り換えを除けば機種変更が0円でできるプランはなくなり、機種変はずいぶん高くつくようになった。しかし先日ショップに行ったところ、端末購入費にも充当できるポイントが3万円分も貯まっていることがわかった。

思えば、名古屋勤務時代の2001年、金山駅前の路上で「ケータイが当たるクジ引きです」と言われてクジを引いたところ、ツーカー(懐かしい)ケータイが当たったので、それまで使っていたJ-PHONE(現在のソフトバンク)からツーカーに乗り換えた。この時以来、ポイントは一度も使わないまま、なんと10年分が貯まりっぱなしになっていたのだ。せっかくの機会なので、今回の機種変でこのポイントを使うことにした。

IS03は、auが送り込んだ初めての実用的なスマホだ。ドコモ、ソフトバンクに後れを取ったものの、それを挽回して余りある性能で登場時はずいぶん話題になった。

使ってみての感想だが、当初言われていたような「メモリ容量が少なく、すぐに動作が重くなる」という実感は全くない。近年のハイスペックPCのような感覚で次々とアプリをダウンロードしてはインストールするような一部の人たちがそう感じるだけだと思う。かつて、HDD容量がたったの810MB(GBではなくMBなので念のため)、メインメモリが16MB(繰り返すが単位はMBなので念のため)しかない東芝Libretto50というロースペックPCをメイン機として使っていた苦労を思えば、この程度で重いなどというのは贅沢な悩みだと断言できる(こんなマシンが給料1か月分の価格だったのだから、改めて日本の技術の進歩には恐ろしさすら覚える)。

最初、ガラケーとあまりに違いすぎる文字入力の方法に難儀したが、それにも次第に慣れ、今ではこの触感が当たり前になってきた。改めて、PC用のサイトをそのままの形で閲覧できるというのは便利だと思う。youtubeも見られるので、JNN福島第一原発情報カメラも閲覧できる。私の知っている範囲で、PCでできてIS03でできないことといえば、ふくいちライブカメラが見られないことくらいだろう(ここがIS03で見られない理由は、Windows Media Playerのプラグインが必要だからである)。

ただ、やはりネット上のレビュー等で言われていたとおり、電池の減りは恐ろしく速い。電源を入れているだけで全く使用しなくても、2日に1回は充電が必要だし、特に車や鉄道などで移動中の電池の減少スピードは尋常ではない。しかし考えてみればそれも当然で、AndroidはOSなのだからノートPCと同じだと考えるべきだと思う(実際、この記事にあるようにAndroidはPC上でも動作するらしい)。平たい言い方をすれば、スマートフォンとは「電話機能のついたモバイルPC」だという理解をすべきものである。ここまで来たらもはや電話機能はおまけにしか見えない。

カメラ性能は、画素数だけの比較ならW53CAよりIS03のほうが上回っている。しかし、操作性でははっきりW53CAに軍配を上げる。なによりもW53CAはカメラ機能を売りにしていただけにどのボタンがどのような操作につながるのか明確だったし、カメラとして構えやすい形状で撮影時の手ぶれもほとんど起きなかった。カメラ機能をメインに据えようという製作陣の「思想」が感じられる造りになっていた。

対して、IS03は(まだ慣れていないせいかもしれないが)ズームなどの操作もすべてディスプレイ上なので戸惑うことも多い。W53CAをIS03に乗り換えると、昔の機械式フィルムカメラからいきなり最新鋭のコンパクトデジカメに乗り換えたような違和感を覚える。この感覚に慣れるには、もうしばらく時間がかかるだろう。

しかし、私にとっては満を持して手に入れたIS03である。この機種も長い付き合いになるだろうと思う。

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