安全問題研究会~鉄道を中心とした公共交通を通じて社会を考える~

公共交通と原発を中心に社会を幅広く考える。連帯を求めて孤立を恐れず、理想に近づくため毎日をより良く生きる。

突然の大雪に会津地方大混乱

2010-12-27 22:01:38 | 気象・地震
豪雪、300台が一夜明かす 西会津ー坂下の49号国道(福島民報)

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 会津地方を中心とした大雪の影響で、49号国道の会津坂下町-西会津町間が25日夜から26日にかけて通行止めとなり、乗用車など約300台が立ち往生した。26日、除雪作業が行われたが難航し、佐藤雄平知事は同日午後4時、自衛隊法に基づき陸上自衛隊郡山駐屯地第六特科連隊に災害派遣を要請した。隊員125人が除雪作業に当たった。猪苗代町-会津若松市間でも数十台が立ち往生した。高速道路の通行止めや列車の運休、停電なども相次いだ。

 国土交通省郡山国道事務所によると、49号国道の会津坂下町-西会津町間は大型トラックが西会津町の上り坂でスリップし、道路をふさいだため、25日午後9時35分から通行止めとなった。大型トラックや乗用車など約300台が動けなくなった。

 同事務所は除雪車が不足し、作業が進まないことから、26日午前5時に「非常体制」に移行し、福島河川、磐城両国道事務所に除雪車の応援を要請。除雪車26台で除雪に当たるとともに、立ち往生したドライバーに職員らが食料やガソリンを配った。しかし、除雪作業は難航し、東北地方整備局は知事に自衛隊の派遣を要請するよう求めた。知事の自衛隊派遣要請は平成18年1月に雪崩防止のため、金山町に派遣を要請して以来。

 東日本高速道路東北支社は26日午後5時半から同国道が復旧するまで磐越自動車道の会津坂下-西会津両インターチェンジ(IC)間を無料とする対応を講じた。

 49号国道猪苗代町-会津若松市間でも通行止めで数十台が立ち往生した。

 県警高速隊などによると、磐越自動車道は猪苗代高原から新潟県境の津川両IC間、猪苗代-会津若松IC間、会津若松-津川IC間が通行止めとなった。東北自動車道では福島西-本宮IC間が通行止めとなった。

 鉄道はJR只見線が26日終日全線で運休し、約470人に影響が出た。JR磐越西線や会津鉄道も、終日運転を見合わせた。

 東北電力福島支店によると、26日午後7時現在、会津若松、猪苗代、柳津など延べ14市町村で1万2465世帯が一時停電。昭和村では約730の全世帯で停電した。

 会津坂下町では、パイプハウス57棟が全半壊した。会津若松市では、転倒するなどし男女各1人が軽傷を負った他、床下浸水の被害も出た。
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突然のドカ雪に、会津地方が大混乱に陥った。会津地方では一晩で50cm程度の雪が積もることは一冬に何度かあり、珍しいことではないが、これまで暖冬でほとんど雪がなかったため、混乱したのだろう。雪国であっても、こうした「不意打ち」的豪雪がじゅうぶん社会の混乱要因になることが示された。

それにしても、同じ福島県内なのに、ここ白河は積雪どころか降雪さえなかった。12月15日に、大幅に遅い初雪を記録したものの、よく見ないとわからないほどの小さな雪しか降らなかった。いわきや福島などに比べて標高が高く、どちらかといえば会津地方の一部であるかのような天候だった白河で、会津とここまで天候が違っていることは逆に珍しいと言える。

そう言えば昨日(26日)、妻の福岡の親戚(大野城市在住)から雪が積もったと連絡があった。ここ白河ではこの冬、まだ一度も積雪がない。3ヶ月予報を見る限りでは、東に行くほど平年より暖かい「暖冬」予報が出されており、この予報通り進んでいるといえるが、ここ白河は曲がりなりにも東北の山間部である。それが、初積雪で九州の平野部より遅いなんて…

異常気象はまだまだ続いている。いったいいつまで続くのか。
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